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2016.02.24

【アジア選手権・特集】オリンピック候補の沖山功審判員(香川・香川中央高教)を含め3人の審判員が活躍

 2月17~21日にタイ・バンコクで行われたアジア選手権では、世界レスリング連盟(UWW)のインストラクターである斎藤修・日本協会審判員長を別枠として、リオデジャネイロ・オリンピックの審判候補となっている沖山功審判員(香川・香川中央高教)、従来「オリンピック・カテゴリー」と呼ばれていた「1S(スーペリア)級」に昇級したばかりの篠原正樹審判員(静岡・吉原工高教)と小池邦徳審判員(奈良・天理教校学園高教)の計3人の審判員が裁いた。

 2013年の世界選手権(ハンガリー)でメジャー大会デビューを果たした沖山審判員は(クリック)、昨年12月に発表されたオリンピックの候補審判に日本人として唯一選抜された。今大会前の1月下旬にはオリンピック・テスト大会でブラジルへ行っており、このあとは3月のモンゴル・オープンと4月の世界予選第2戦(モンゴル)を裁く予定。その結果で“オリンピック出場”の朗報を待つ。

 今大会はミスジャッジもなく、リオデジャネイロへの道が一歩近づいた。沖山審判員は「アジア選手権は何度も経験しているので、それほどの緊張はなかったけれど、最近は(責任の重い)チェアマンに起用されることが多く、その部分で、頑張らないとならない、という気持ちでした」と振り返る。

 ミスジャッジがあると、すぐに降格されるのが最近の傾向だけに、「気のゆるむことがなかった」とのこと。オリンピックへの闘いはまだ続くので、「気をゆるめず、このあとの大会でもミスをしないでやっていきたい」と話した。

■2020年東京オリンピックを目指す篠原正樹、小池邦徳・両審判員

 「1S」に昇格したばかりの篠原、小池の両審判員は、リオデジャネイロ・オリンピック選考とは無関係。2020年東京オリンピックへ向けてのスタートを切った。

 篠原審判員は「すごく緊張しました」と第一声。それでも、「日本国内の試合(の審判技術)がしっかりしているので、大きなミスもなくできました。他国と比較しては申し訳ないのですが、日本の審判レベルをきちんとこなしていれば、ここにきても大きなミスはしないと思います」と言う。

 国際大会自体はかなりの数を裁いてきたので、英会話もかなり上達。外国審判とのコミュニケーションも「しっかりとれました」とのことで、「落とされないように頑張ります」と結んだ。

 2010年のユース・オリンピックで、“オリンピック”を裁いている小池審判員(クリック)は「まだ自分の力のなさを痛感しました。判断が遅かった時があった。強豪国同士の試合は、すごい緊張感。判断ミスが勝敗を分けてはならないと緊張しました。まだ経験が足りません」と言う。

 ただ、「まだ成長できる部分はあると思います」と話し、自分の力を信じて世界の最高レベルの審判の道を歩む腹積もり。「国内でもしっかり勉強し、世界で通じる審判を目指して頑張りたい」と話した。

■目指せ、オリンピック・レフェリー!

 国際審判資格は、3級に始まり、2級、1級、1S級とあり、現在80人ほどいる1S級(近い将来、110人程度まで増やす予定)の中からオリンピックの審判が選抜される。

 審判技術のほか語学力が求められ、1S級になると世界選手権と大陸選手権の参加が義務づけられる。国内での審判もあるので年間の休日や有給休暇をすべて使わねばならない。職場や家族の理解が必要という厳しい道。生活の安定とレスリングへの情熱がなければ、務まらない世界だ。

 最近、少子化に比例しているのか、日本人審判は高齢化しており、若い国際審判が少なくなっているのが現状。斎藤審判長は「若い世代を育てていきたい」と、情熱ある若手審判を育てていく姿勢を示している。


 







2023年世界選手権/激戦の跡
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