(3月18~20日、カザフスタン・アスタナ)
《大会日程》
3月18日(金) 男子フリースタイル57・74kg級/男子グレコローマン59・85kg級/女子53・69kg級
19日(土) 男子フリースタイル65・97kg級/男子グレコローマン75・130kg級/女子58・75kg級
20日(日) 男子フリースタイル86・125kg級/男子グレコローマン66・98kg級/女子48・63kg級
(注)下記はエントリーが判明する前の記事です。3月11日にエントリーが判明しました⇒クリック
《男子フリースタイル65kg級展望》
【出場枠獲得済みの国】ウズベキスタン、イラン、モンゴル
【状況】
3ヶ国が出場枠を獲得しており、2014年アジア大会の上位国であるインド、タジキスタン、中国との争いになるものと思われた。ここに、2月のアジア選手権70kg級に元ロシア世界選手権代表が国籍をバーレーンに変えて出場し優勝した。アジア予選はこの階級での出場が予想され、厳しい闘いが待っている。
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【バーレーン】
ロシアの代表として2011年の世界選手権66kg級に出場して5位に入賞、米満達弘も破っているアダム・バティロフ(31歳)が国籍を変え、アジア選手権の70kg級に出場。準決勝で1月のタクティカップ70kg級優勝のイラン選手を破るなどして優勝した。アジア予選は65kg級に出場するものと思われる。最大の敵となりそうだが、65kg級での闘いは未知数とも言える。
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【インド】
2012年ロンドン・オリンピック60kg級3位で、2014年アジア大会優勝のヨゲシャワー・ダット(33歳)が、昨年の世界選手権に不出場。しかし、12月にインドで行われたプロ・リーグには出場している。インドのメディアは、負傷で世界選手権を棄権したことを報じるとともに、本人の「リオデジャネイロは私の最後のオリンピック」とのコメントを掲載している。出場枠獲得の有力候補の一人だ。
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【タジキスタン】
2012年ロンドン・オリンピック66kg級の代表で、2014年アジア大会2位のゼリムカン・ユスポフ(32歳)が出てくるか。2014年世界選手権は70kg級で5位入賞を果たしたている実力を持つが、昨年の7月以降、世界選手権を含めて国際大会の出場がない。引退か、負傷によるブランクか。代わりの候補は数人いるが、実力はかなり落ちそう。
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【中国】
2014年アジア選手権3位のカタル・イェーランビエケ、または2月のアジア選手権3位のマ・チュンジュン(29歳)の出場が予想される。
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【カザフスタン】
2年連続で世界選手権代表となっているサヤトペク・オカソフ(24歳)の出場が予想されるが、2月のアジア選手権でヌルラン・ベクザノフ(28歳)が2位に入賞。同時期にベラルーシで行われたメドベジ国際大会にも数選手が参加しており、出場選手が予想できない。
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【その他】
2013年アジア選手権60kg級でフアン・リョンハク(北朝鮮=26歳)が優勝しているが、65kg級では実績なし。同国からはキム・ユソン(26歳)が2年連続で世界選手権に出場しているが、ともに10位に入っていない。ずば抜けた強さを持った選手はいないもよう。
韓国やキルギスも、普通の国際大会でメダルを取る選手はいても、世界・大陸選手権級のメジャー大会でメダルを手にしている選手はいない。
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《出場可能な国》
カザフスタン、中国、イラク、タジキスタン、北朝鮮、インド、韓国、キルギス、パキスタン、カタール、ベトナム、台湾、トルクメニスタン、スリランカ、タイ
※各国とも2月のアジア選手権(タイ)に出場した選手数までしか出場できない。「数」が問題であり、同じ階級の必要はないので、この階級には出場していない国が他階級を放棄して出場してくる可能性もある。