日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2016.03.21

【アジア予選/最終日・特集】オリンピック出場の夢から、一気にメダル候補へ! 井上智裕(三恵海運)が“アジア王者”へ


 【カザフスタン・アスタナ、池田安佑美】ロンドン・オリンピック金メダリストを破って、アジア予選を優勝で突破! 男子グレコローマン66kg級は井上智裕(三恵海運)が準決勝で地元カザフスタンの選手を破って決勝に進出。悲願のオリンピック代表権を手に入れ、決勝でも殊勲の白星を挙げた。

 準決勝のあと、「オリンピックに出ることがずっと夢でした。本当はロンドン・オリンピックの挑戦を最後に競技の一線を引こうと思っていたのですが、その後、全日本選手権で優勝できたので、まだ自分はできるんだと、4年間頑張ってきました。まだ決勝が残っているのですが、オリンピックの枠が取れて、うれしくて、安心しています」と声を震わせながら喜びに浸った。

 3月に入ってから、長年課題だったグラウンドのディフェンスのこつを習得。初戦と準決勝は、グラウンドのディフェンスは無失点。さらにグラウンドの攻撃ではローリングをしっかり決めて、「1度守って1度返す」というスタイルを徹底し、勝ち抜いた。

■固い守りでオリンピック王者を破る

 決勝では、ロンドン・オリンピック60kg級王者のオミド・ノルージ(イラン)と対戦することに。「高校1年の時のアジア・カデット選手権の決勝がイラン選手相手で、バラバラにされた。イランには一生勝てないんじゃないかなと思い知らされた」と、イランのバイアスがかかっていた井上だったが、第1ピリオドのグラウンドのディフェンスを守れたことで、準決勝までのリズムを取り戻した。スタンドで押し負けず、第1ピリオドの終盤には井上にグラウンドの攻撃権が与えられた。

 ノルージは旧60kg級の選手。74kg級や71kg級で闘っていた井上より階級が下の選手だが、ロンドン金メダリストの実力者。そのノルージから井上はローリングを奪い、逆転されたあともスタンドで攻めたて、場外ポイントのラストポイントで勝利。アジア予選突破に自ら花を添えた。

 井上は「国際大会で初の金メダルで、一生勝てないと思っていたイランに勝てた。初日に太田忍がイラン選手(ハミド・スーリヤン)に勝って、諦めずにやれば日本人でも勝てるんだなと分かった」と、後輩の活躍が刺激になったようだ。

 井上は典型的なレスリング一家に育った。父親は日体大OBで高校の指導者。姉、兄、弟(男子フリースタイル65kg級の貴尋)。「弟の貴尋は小さい頃から成績がよかった。家族としてはうれしいが、少し時間が立つと悔しくなってくる。現役を続けてこられたのも、弟が先に世界選手権代表になって(2013年)世界の舞台で活躍し、負けたくない一心で現役を続けてしまったことも大きい」。

 
 井上家の悲願でもあったオリンピック出場を決め、実力者のノルージを倒したことで一気に、本番での上位進出も夢ではなくなった。「五輪出場からメダル獲得が目標になりました」。28歳の井上がリオのメダル候補として名乗りを上げた。
 

 







COVID-19ガイドライン

サイト内検索

JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。
《送信先》 jwf-homepage@memoad.jp


フェアプレイで日本を元気に