リオデジャネイロ・オリンピック代表選手の壮行会が7月22日、東京・代々木競技場第1体育館で全国少年少女選手権開会式の前に行われ、全国から集まったキッズ選手ほかの期待を受け、オリンピックの健闘を誓った。
日本協会のオリンピック代表選手壮行会が全国少年少女選手権の開会式と一緒に行われるようになったのは2008年北京大会からで、3大会連続。代表選手は、参加1592選手と選手の保護者ほかからの声援を受け、出身クラブのキッズ選手と手をつないで入場した。
日本協会の福田富昭会長は「全員が金メダルを目指して頑張ってほしい」と激励。馳浩・文部科学大臣は「少年少女の皆さん、全力で応援し、皆さんの力で金メダルを取らせてください」とあいさつした。
キッズ選手代表による激励は、熊本地震の被災地となった熊本、大分の両県代表が行った。熊本・タイガーキッズの石原弘幸選手と大分・佐伯ちびっ子クラブの岩男和香選手で、「オリンピックでは全員がメダルを取り、日本に勇気と感動を与えてくれると信じています。被災地にとって、大きな力になると思います」と、エールを贈った。
選手代表としてマイクを持った男子フリースタイル74kg級の高谷惣亮選手(ALSOK)は「12歳からレスリングを始めましたが、しんどいし、痛いから、正直言って好きではなかった。でも、周りの声に反発しつつ、努力を積み重ねてオリンピック代表になれました」と、キッズ選手を“高谷流”で激励。
オリンピックでは、「皆さんの応援と期待を背負って闘うつもりはない。重くてボクのタックルが遅くなります。横にいて一緒に闘ってくれると思って頑張ります」と伝えた。
吉田沙保里選手(フリー)は「私はちびっ子からレスリングをやり、あきらめずにやってオリンピック選手になれました。最後まであきらめずに頑張ってください。オリンピックでは、元気と勇気と感動を与えられるよう頑張りたい」と、健闘を誓った。
最後に栄和人強化本部長が「必ず日本選手団全員がメダルを持って帰ってくることを誓います」と力強く宣言した、
代表選手はこのあと、全国少年少女選手権の開会式に出席。アイドルグループ「℃―ute」が特別参加して歌った日本協会応援ソングを楽しそうに鑑賞した。
(撮影=保高幸子)