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2016.08.01

【展望/インターハイ・個人戦】史上4人目の3連覇なるか、60kg級・乙黒拓斗(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)

 8月2日(火)~5日(金)に広島県東広島市の東広島運動公園体育館で開催されるインターハイの後半は、男子の個人戦が行われる。

 今年の最大の注目は、2014年に50kg級で、2015年に55kg級でそれぞれ優勝した乙黒拓斗(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)。今年は60kg級にエントリーしており、3階級にわたって3年連続優勝を目指す。実現すれば、史上4人目のインターハイ3連覇達成となる。

 各階級の見どころを探った。《JWFデータベース》

《大会日程》
8月2日(火) 開会式 / 学校対抗戦・1~3回戦
   3日(水) 学校対抗戦・準々決勝~決勝 / 女子・1回戦~準々決勝
   4日(木) 女子・準決勝~決勝 / 男子・1~3回戦
   5日(金) 男子・準々決勝~決勝 / 表彰式

《東広島運動公園》 http://h-hiroshima-sportspark.com/index.html#f01
       JR「東広島駅」から3.1km(バスで5分)
       東広島呉自動車道馬木ICから国道375号線経由3.7km (車で 5分)


個人戦・男子/組み合わせ 50kg 55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg

 【50kg級】

 今年3月の全国高校選抜大会を制した阿部敏弥は階級をアップ。昨年優勝で、全国高校選抜大会は阿部に敗れて2位だった松井稜(岐阜・中京)の2連覇の可能性が高まった。4月のJOC杯はジュニア50kg級を制しており、実力は十分。

 JOC杯カデット50kg級優勝の服部大虎(千葉・日体大柏)が勝ち上がれば、2回戦(松井の初戦)で対戦。さらに、昨年まで全国中学選抜選手権3連覇で今年7月のアジア・カデット選手権50kg級2位の森川海舟(東京・自由ヶ丘学園)が同じブロックにいる。気の抜けないブロックになりそう。

 その分、反対ブロックにいる全国高校選抜大会3位の桜井龍大(熊本・玉名工)は組み合わせに恵まれたわけで、確実に勝ち上がっていきたい。

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 【55kg級】

 全国高校選抜大会優勝の谷山拓磨は階級をアップ。同2位の山口海輝(千葉・日体大柏)が有利な状況となった。7月のアジア・カデット選手権54kg級では銅メダル獲得と力をつけており、昨年2位の雪辱を果たしたいところ。

 同じブロックには全国高校選抜大会50kg級優勝の阿部敏弥(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)がいる。JOC杯カデットでは54kg級で優勝し、上の階級での闘いは好スタートを切ったが、6月の関東高校大会では山口に負けて3位だった。今度はどうか。

 反対のブロックでは、全国高校選抜大会3位の金子功誠(長崎・島原)と全国高校選抜大会50kg級3位の荒木大貴(熊本・玉名工)が決勝進出を争うか。全九州大会決勝では荒木が勝っている。

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 【60kg級】

 乙黒拓斗(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)が3階級にわたっての3年連続優勝と2階級にわたっての2年連続春夏制覇を目指す。4月のJOC杯ではジュニア60kg級に出場し、強豪大学選手を破って優勝する快挙を達成。実力は折り紙つきで、V3の可能性はかなり高い。

 優勝すれば、2011年の高橋侑希(三重・いなべ総合学園=現ALSOK)以来、史上4人目の3年連続王者となる。

 対抗馬は、同じブロックでは全国高校選抜大会55kg級優勝の谷山拓磨(京都・京都八幡)、アジア・カデット選手権63kg級優勝の榊大夢(鹿児島・鹿屋中央)

 反対のブロックでは、アジア・カデット選手権58kg級優勝の伊藤謙心(千葉・日体大柏)、グレコローマンが中心の選手だが全国高校選抜大会3位とフリースタイルも強い鈴木絢大(静岡・飛龍)ら。乙黒を下して優勝できるか。

《インターハイ3連覇選手》
(1)1993~95年 大橋理秀(大阪・吹田) 68・74kg級
(2)2002~04年 松本真也(京都・網野) 76kg級
(3)2009~11年 高橋侑希(三重・いなべ総合学園) 55kg級

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 【66kg級】

 昨年優勝の梅林太朗(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)が、昨年の世界カデット選手権69kg級3位、今年の全国高校選抜大会優勝を経て2連覇を目指す。JOC杯はジュニア66kg級で3位に食い込み、大学生のレベルでも通用する実力を身につけた。

 同じブロックには、全国高校選抜大会3位でJOC杯カデット63kg級優勝の基山仁太郎(三重・いなべ総合学園)がいる。

 全国高校選抜大会2位の米澤凌(秋田・秋田商)は反対のブロックで、同60kg級2位の志賀晃次郎(京都・京都八幡)らと決勝進出を争う。

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 【74kg級】

 全国高校選抜大会優勝の三輪優翔(和歌山・和歌山北)が春夏連覇を目指す。昨年は全国高校選抜大会66kg級で優勝し、インターハイでは本命だったが、ベスト8どまり。その雪辱を晴らすことができるか。全国高校選抜大会3位の藤田大貴(三重・いなべ総合学園)が同ブロック。

 反対ブロックには、同2位の喜多佳佑(石川・金沢北陵)と3位の野本州汰(群馬・館林)のほか、昨年66kg級2位で今年のJOC杯カデット69kg級優勝の井筒勇人(千葉・日体大柏)が決勝進出を争いそう。

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 【84kg級】

 昨年1年生で2位に入った石黒隼士(埼玉・花咲徳栄)が、今年の全国高校選抜大会優勝、JOC杯カデット85kg級優勝と安定した実力をつけた。優勝候補の筆頭と言えよう。同じブロックには、全国高校選抜大会3位の山崎翔馬(愛媛・八幡浜工)がいる。

 反対のブロックでは、昨年2位で全国高校選抜大会3位の辻大成(和歌山・和歌山北)、全国高校選抜大会2位でJOC杯カデット76kg級2位の山田修太郎(秋田・秋田商)、JOC杯ジュニア84kg級で2位に進出した横山凛太朗(三重・いなべ総合学園)がひしめく。

 アジア・カデット選手権69kg級3位の坂野秀尭(鹿児島・鹿屋中央)がチーム事情でこの階級にエントリーした。2階級上で通じるか。

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 【96kg級】

 全国高校選抜大会優勝の山本壮汰(静岡・飛龍)、同2位の中尾公亮(鹿児島・鹿屋中央)、同3位の竹内裕哉(長崎・島原)久保諒太(愛媛・八幡浜工)の4選手の争い。

 JOC杯カデット100kg級を制した山本が、その勢いを持ちこめるか。

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 【120kg級】

 この階級も全国高校選抜大会の4強が再び覇権を争いそう。優勝したプレブスレン・デルゲルバヤル(千葉・日体大柏)は、チームの勢いに乗って実力を飛躍させている可能性が高い。

 同2位の森右秀(愛知・星城)、同3位の柳魁十(鹿児島・鹿屋中央)大﨑滉祐(岩手・種市)はどうか。柳はJOC杯はジュニア120kg級に出場して3位。デルゲルバヤルの牙城を崩すことができるか。


 







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