【リオデジャネイロ展望・男子フリースタイル65kg級】元キューバのフランク・チャミゾ、イタリアとして36年ぶりの戴冠なるか

イタリアとして36年ぶりの優勝なるか、フランク・チャミゾ

　元キューバのチャミゾは、２月のメドベジ国際大会（ベラルーシ）でラモノフに不覚を喫して２位。しかし、欧州選手権で優勝と結果を出した。チャミゾが優勝すれば、イタリア選手としては1980年モスクワ大会のクラウディオ・ポーリオ（48kg級）以来のオリンピック王者。

　ラモノフは2015年世界選手権はイキヨール・ナブルゾフ（ウズベキスタン）に敗れて３位に甘んじたが、チャミゾを破り、ロシア選手権を制してオリンピックへ。優勝を狙う実力は十分。

　2013年66kg級世界王者のサファリャンは、2014・15年の世界選手権はメダル争いに加われず、今回はドーピング選手による繰り上げで出場権を獲得したもの。階級が１kg違ったことが原因がどうか分からないが、実力は落ちている。今回はどうか。

　昨年の世界選手権２位のイキヨール・ナブルゾフ（ウズベキスタン）は６月のジオルコウスキ国際大会（ポーランド）70kg級２位など、上の階級で経験を積んでオリンピックを目指している。

　昨年の世界選手権５位のトグルル・アスガロフ（アゼルバイジャン）は、2012年ロンドン・オリンピック69kg級の王者。階級を上げ、2015年欧州大会優勝の成績を持つ。65kg級での世界のメダルはないが、優勝候補と言って間違いない。

　ウズベキスタン以外のアジア勢も手ごわい。世界３位の選手を国内での争いで退けて出場してくる今年のアジア選手権王者のメイサム・ナシリ（イラン）、世界５位のマンダクナラン・ガンゾリグ（モンゴル）、ロンドン・オリンピック60kg級３位で2014年アジア大会優勝のヨゲシャワー・ダット（インド）らが、優勝争いに加われるか。

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