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2016.09.05

6階級制覇の世界ジュニア選手権・女子チームが帰国


 フランス・マコンで行われた世界ジュニア選手権に出場し、8階級中6階級で優勝して国別対抗得点でも6年連続優勝を遂げた女子チームが9月4日、羽田空港着の日本航空で帰国した。

 フランスといえば、最近、テロが続けざまに起きているが、そのせいか手荷物の規制が厳しく、団体優勝記念の盾は「鋭角な部分がある」との理由で預け荷物へ。羽田空港で某選手のスーツケースから出された盾は見事に壊れていた、というアクシデントがあったが、大会史上最高の好成績にコーチングスタッフと選手の表情は明るい。

 吉村祥子監督(エステティックTBC)は「すばらしい成績で帰ってくることができてよかった」と第一声。優勝した6選手の試合内容は、ほとんどがフォールかテクニカルフォールによる勝利という内容に舌も滑らかだ。競った試合や押されていたシーンもあって、見た目ほど圧勝続きというわけではなかったそうだが、「負けた選手も含めて、攻める気持ちを最後まで持ち続けてくれた」と評価した。

 攻撃を受けても粘ってポイントをやらない、グラウンド持ち込めば必ずポイントを取る、という”勝利の方程式”がしっかり守られており、そのおかげで最後はフォールやテクニカルフォールに持ち込めていたという。対戦相手が決まると、その選手の映像をしっかり見て作戦を練るなど、「勝利への意識が高かった」とも。

 リオデジャネイロ・オリンピックで日本女子が驚異的な強さを見せたことで、対戦相手が「JAPAN」のシングレットにのまれていたことも予想されるが、「というより、日本選手がオリンピック代表選手の活躍に刺激され、自分たちもできる、という気持ちを強く持っていたことが圧勝の要因」と分析。シニアを含めたオール・ジャパンの勝利と総括したが、個々の部分では課題も多く見つかり、「おごることなく強化を続けないとならない」とも強調した。

 山本英典コーチ(自衛隊)も「この圧勝に浮かれてはならない」と警鐘をならす。対戦相手の試合ビデオが簡単に手に入る現在、「もっと研究されていると思ったが、さほどではなかった」とのこと。ジュニア世代では、日本ほど対戦相手の研究に手が回っていないようで、研究されていく今後、それを乗り越える実力を求めた。

 一方で、「前に出てポイントを取る、相手のタックルをしっかり切ってバックを取る、テークダウンからの流れで一気にグラウンド攻撃に移行する、という基本ができていた」と、日本選手の攻撃精神を評価。メダルに手が届かなかった選手は「経験が不足していた。経験を積んでいけば、海外で勝てるだけのものは持っている」と期待した。


 ■72kg級優勝・古市雅子(日大=4試合をフォール、またはテクニカルフォールで勝ち、3連覇。世界カデット選手権から通算して6年連続世界一)「階級を上げて初めての大会。今までと違うところがあると予想していましたが、練習してきたことができました。パワーの差は感じましたが、練習してきたことを出せたことが勝てた要因だと思います。出る試合はすべて優勝が目標なので、3連覇や6連覇と言われても、プレッシャーはまったく感じませんでした。6年連続世界一と言われても、シニアでは勝てないでしょうから、うれしいという気持ちはありません。シニアは75kg級になるので、もっと厳しいことを覚悟しています」

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 ■48kg級優勝・五十嵐未帆(至学館大=4試合をフォール、またはテクニカルフォールで勝ち、2年連続優勝)「ホッとしています。去年勝っているので、今年は2連覇、という思いがあった。プレッシャーを感じ、その分、ちょっとですけど今年の優勝の方がうれしいです。ただ、フォールに追い込まれそうになったこともあり、危ないシーンもあったので、内容をもっとよくしないとならないです。外国選手のパワーは、やはり強いと思いました。優勝したといっても、ジュニアでの優勝です。12月の天皇杯(全日本選手権)で優勝することが、今年のこれからの目標です」

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 ■44kg級優勝・中村未優(埼玉・埼玉栄高=全4試合を無失点のテクニカルフォール勝ち)「ジュニアの国際大会は初めてなので、緊張していた部分がありましたが、今の自分に合った階級なので優勝して帰る、という気持ちもあり、ドキドキとワクワクの気持ちでした。やってみて、練習でやってきたことを出せ、自分のレスリングを貫けました。ただ、ステップのひとつではありますが、この先、シニアに向けては48kg級に上げないとならないし、国内では厳しい階級なので、もっと練習しないとならないと思っています」

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 ■55kg級優勝・向田真優(至学館大=全5試合すべてでテクニカルフォール勝ち)「先輩と後輩の応援とサポートによって優勝することができました。全試合無失点で勝ちたかったのですが、3回戦でポイントを取られたことに悔いが残ります。自分の得意技を返されました。得意技にいったところを逆にポイントを取られたので、よけい悔しいです。先月、リオデジャネイロに行って先輩の試合を間近に試合を見せてもらい、とても刺激を受けたことが、今回の成績につながりました。(シニアでは53kg級の予定。「ポスト吉田沙保里」の呼び声に)12月の全日本選手権で優勝できるように頑張ります」

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 ■59kg級優勝・熊野ゆづる(東京・安部学院高=4試合中3試合がフォール勝ち)「決勝では最初に投げ技で4点を取られ、場外に2回出されて0-6とされ、危なかったのですが、ワンチャンスをものにして勝つことができました。勝つにはフォールしかないと思って闘いました。所属でフォールするレスリングをやってきたことが役に立ちました。初戦の中国戦も第1ピリオドを1-4でリードされながら、負ける気持ちはなく、絶対に逆転するという気持ちを持てたことが、逆転できた要因だと思います。10月の全日本女子オープン選手権と12月の全日本選手権で優勝を目指して頑張ります」

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 ■63kg級優勝・源平彩南(至学館大=6月のアジア・ジュニア選手権で3連覇を達成し、世界も制覇。主将としてチームを支える)「かなり厳しい試合もありましたが、コーチやチームメートがしっかり声をかけてくれ、みんなの力で取った金メダルだと思っています。ヨーロッパの選手とはあまり闘ったことがないので、そこを乗り越えての優勝はうれしいです。大学でオリンピック代表選手と練習していることで、少しずつ力がついてきたのだと思います。(本来の代表選手が負傷辞退しての繰り上げ出場について)引け目はありましたけど、同級生から『気にしないで頑張ればいいんだよ』と声をかけてもらい、自信を持って頑張ろうと気持ちを切り替えました。全日本選手権は優勝が目標です」


 







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