《文・撮影=桑田信明》
10月29~30日、三重県津市にある津市久居体育館で「第4回吉田沙保里杯 津市少年少女レスリング選手権大会」が行われました。
この大会は吉田沙保里選手が出身の三重県津市が主催、地元の企業が全面的にバックアップした大会で、年々出場者数が増加、本年は全国から幼児・小中学生合わせて55クラブ、またモンゴルから19名とフランスから3名の選手を合わせた717名の選手が出場して国際色豊かに熱戦が繰り広げられました。
他の地方大会とは異なり、初日は開会式の後で合同練習会が行われ、吉田沙保里選手を始めとしてリオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを獲得した登坂絵莉選手、土性沙羅選手、川井梨紗子選手と、ロンドン・オリンピックのグレコローマンスタイルで銅メダルを獲得した松本隆太郎・日体大コーチが熱心に指導を行われました。
翌日の試合では、大会の立ち上げに尽力した故吉田栄勝氏の遺志を受け継ぎ「攻めるレスリング」をテーマにして、少しでも下がったり逃げたりした場合はパッシブが与えられるローカルルールが採用されました。
また、今大会で入賞した選手は壇上で表彰を行い、リオデジャネイロ・オリンピックのメダリスト4人全員が授与者を務める「日本一豪華な表彰式」が行われ、大会に花を添えました。
吉田沙保里・大会名誉会長は閉会式で「来年10月には、津市に新しく建設中のマット8面が設営できる体育館“サオリーナ”が完成します。エントリーもお断りすることなくお受けして、全国から1000名を超える選手で盛大に開催したいと思います」とあいさつし、会場は大きな拍手に包まれました。
来年は11月の第1週目にある連休中に開催予定です。