日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2016.12.24

【2016年全日本選手権・最終日/特集】優勝選手の声(3スタイル)

(文=増渕由気子、布施鋼治、岡野春希、谷口武)


 ■男子フリースタイル61kg級・樋口黎(日体大=同門の後輩との決勝を制して優勝)「オリンピック銀メダリストとして勝たなくてはいけないというプレッシャーを抱えた中で、ひとつずつ丁寧なレスリングができたのはプラスだったと思います。(61kg級は)57kg級の時でも同じで、力負けはしない方ですが、技術を増やす必要性を感じました。61kg級で来年のアジア選手権優勝、そして世界チャンピオンにもならなくてはいけないと思っています。自分の実力を61kg級で高めることを目標に練習に取り組んでいきたいです。イランやロシアの選手に勝つためには、体作りが大事だと思っています」


 ■男子フリースタイル74㎏級・高谷惣亮(ALSOK=6年連続6度目の優勝)「リオデジャネイロ・オリンピックが終わって初めての試合ということで、モチベーションを上げるのは相当大変な作業でした。当初は86㎏級にするか74㎏級にするか迷っていたけど、西口先生(茂樹=部長)から『もう一度、74㎏級で世界を目指そう』と言われて決心しました。(決勝の相手の)山崎弥十朗選手は19歳ということで、だいぶ歳も離れている。彼のガツガツしたレスリングは僕にとっていい刺激になりました。3~4回、顔に頭が当たりましたね。最後に披露したパフォーマンスは『逃げ恥の恋ダンス』というダンス。優勝したら踊ろうと決めていました(微笑)。リオでは太田君や樋口君がメダルを獲って、『やはり日本は軽量級か』と言われているけど、まだまだ僕は死んでいないということをアピールできてよかったと思います」


 ■男子グレコローマン59kg級・文田健一郎(日体大=リオデジャネイロ・オリンピック銀メダリストの太田忍を破って優勝)「ずっと憧れで目標だった太田先輩に勝てて、今は安堵しています。決勝で当たると思い、倒そうとこの大会に挑みました。(3点を追いかける展開では)点差は離されましたが、自分は一気に大量点を取りに行くタイプなので、離されても焦りはなかったです。(この冬の海外遠征では)自分の通用する部分を伸ばしつつ、課題を修正し、少しでも早く世界のトップに立ちたいです。太田先輩のように世界で結果を残せるとはまだ思っていません。力をつけて、4年後は金メダルを取るつもりです。日本のグレコローマンを引っ張っていける存在になれるよう頑張ります」


 ■男子グレコローマン71kg級・泉武志(一宮グループ=66kg級から階級をアップし、“愛媛県決戦”となった高校の後輩を倒して優勝)「再び1位の表彰台に上がることができて最高です。去年のこの大会は散々な大会でしたが、それを乗り越えられて良かったです。花山選手は後輩ですし、負けたら何を言われるか分からなかったので、先輩として絶対に勝とうと思っていました。レスリングを辞めようと思ったこともありましたが、日々を過ごしていく中で、まだやれるんじゃないかと自分に問い続けて、そこから意識は変わり始めました。筋肉を鍛えることの重要性を知りました。意識が変わったのが、この結果につながったと思います。階級も、個人的には上げていきたいと思っています。残りのレスリング人生、いろいろな階級で闘っていきたいです」


 ■女子58kg級・川井梨紗子(至学館大=63kg級から58kg級に戻して優勝)「至学館大所属として最後の試合を優勝で飾ることができたのはよかったです。ただ、58kg級に戻して最初の試合で、今まで以上に強い自分を表したかったにもかかわらず、決勝でいいレスリングができませんでした。うれしい反面、悔しい思いをしました。まだまだ練習も足りないなと思っています。今年一年を『攻めるレスリング』で終わらせたかったですが、最後の最後で攻め切れませんでした。(58kg級は)動きやすいし、やっぱりこの階級が一番です。来年は社会人になるので、今まで以上に結果にこだわってやっていきたいです。(同じ58kg級の)伊調さんは大きな存在ですが、技術や力を付けて、いずれは勝てるようにやっていきたいです」


 ■女子69kg級・土性沙羅(至学館大=圧勝で全日本選手権6連覇を達成)「学生最後の試合を優勝で終えて良かったです。世界で勝つためには無失点で勝たなくてはいけないので、(全試合無失点で)良かったです。6連覇という数字は特に意識はしていませんでした。オリンピック後は、あまり練習ができませんでしたが、チャンピオンとして負けられないなと思って今大会は臨みました。来年も世界選手権がありますし、金メダルを取れるよう頑張りたいです。気持ちはもう東京オリンピックに向かっています。2連覇に向けて頑張ります」


 ■女子53kg級・向田真優(至学館大=世界選手権55kg級に続いての金メダル)「初日、2日目とJOCエリートアカデミーの後輩が優勝したことが刺激になり、負けないよう頑張れました。全日本選手権はまだ取っていないタイトル。優勝して今年をいい締めくくりにしたかったので、良かったです。世界選手権から間はありませんでしたが、体調面は問題なかったです。(世界チャンピオンとして臨んだ)今大会は緊張しませんでしたが、かえって心配でした。タックルの処理を同階級の吉田沙保里さんから教わりましたが、うまく生かせなかったので、そこは課題です。来年は今年以上の成績を残せるように頑張りたいです」


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に