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2017.03.01

ブルガリア遠征の西日本学生選抜チームが帰国

 ブルガリアへ遠征していた西日本学生選抜チームが2月28日、成田空港着の日本航空で帰国した。出場したU-23(23歳以下)の「ぺトコ・シラコフ&イワン・イリエフ国際大会」では、男子フリースタイル57kg級の田代拓海(福岡大)と男子グレコローマン80kg級の野崎竜陽(中京学院大)の2選手が銅メダルを獲得した。

 馬渕賢司監督(中京学院大監督)は「国際試合の経験の少ない選手が多かった。対外国人を意識するのではなく、自分の力を出し切ることを意識させた。親善試合と大会を通じて言えることは、試合を終わって分かった、第1ピリオドを終わって分かった、というケースが多かった」と、経験不足から力を出し切ることのできない選手が多かったと総括した。

 言い換えれば、好成績を残せる技術を持っている選手はいるということ。惜しかったのはフリースタイル65kg級の光永賢弘(同志社大)。初戦のモルドバ戦でラスト20秒で逆転負け。その選手が優勝したという(自身は5位)。同61kg級の仁木陽介(中京学院大)、グレコローマン66kg級の岩本巧(同志社大)も力を出し切ればメダルに手が届いたという。西日本の選手の技量は決して劣っておらず、「経験と自信があれば、楽しみな選手は多い」と言う。

 U-23の大会というのは、欧州以外ではあまり行われていない大会だが、「頑張れば勝てるという(同レベルの)選手が相手なので、学生選手の修行としてはいいカテゴリー」と言う。クロアチアのコーチから「来年はウチでもU-23の大会をやるので、そうなったら来てほしい」と言われたという。「今後、ヨーロッパでは盛んになるかもしれませんね」と予想した。

 フリースタイルの湯元健一コーチ(日本文理大コーチ)は「メダルを取った選手は最後まで攻め続けた選手。相手をばてさせ、日本選手特有のスタミナ勝負で勝った。力を出し切れなかった選手は、攻める気持ちが出ていなかった」と振り返った。

 日本代表として、あるいは全日本のコーチとして多くの海外遠征を経験してきた同コーチとしては、国際経験の少ない選手の試合はもどかしい気持ちがあったと思われるが、「自分も最初のうちは海外ではなかなか勝てなかった。試合や合宿練習をこなして強くなっていくものです。今回得たものを所属へ持ち帰り、練習してほしい」と、西日本の学生選手の今後に期待した。

 グレコローマンの黒崎辰馬コーチ(福岡大コーチ)は「去年より数は減りましたが、メダルを取れたことはよかった。メダルを取った野崎は最初から積極的にいって、その結果だと思います。(グレコローマンの本場の)ヨーロッパでメダルを取れたことは、大きな自信にはなったと思います」と言う。

 メダルに手が届かなかった選手の中には、あと少しで勝てたという選手もおり、「最初から積極性がほしかった」と注文した。


 ■男子グレコローマン80kg級銅メダル・野崎竜陽(中京学院大)「親善試合でやった相手が1回戦の相手。もう少しやれると思ったけど、攻め切れずに敗れ悔しかった。ブルガリアへ来て何もできずに終わりたくなかったので、3位決定戦は『やるしかない』と思って、前へ出ることを意識して闘った。外国選手は筋肉の質が違うというか、組み合った時からして、日本では経験したことのない感覚でした。(初の国際大会でメダル獲得について)実感ないです。まさか取れるとは思っていなかったし、驚きの気持ちの方が強いです。今年は、去年3位だったインカレで、それ以上を目指します」

 ■男子フリースタイル57kg級銅メダル・田代拓海(福岡大)「1回戦の相手が、去年の世界ジュニア選手権の3位決定戦で負けていたウズベキスタン選手で、気合が入りました。負けてしまいましたが、気を取り直して敗者復活戦に臨みました。コーチのアドバイスで、外国選手の粘りを怖がっていたところを克服できたのがよかったと思います。3位決定戦は去年も今年も不戦勝。今年の相手は去年のチャンピオンだったので、勝ってメダルを手にしたかった。できなかったのは残念です。でも、外国選手と多くの試合ができて、いい経験でした。今年は、まず全日本選抜選手権で結果を残したい」


 







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