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2017.04.24

【JOC杯・特集】山崎弥十朗(早大)が大会4連覇でジュニア締め!

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 JOCジュニアオリンピックのジュニア・男子74kg級は、昨年の全日本選手権74kg級2位とシニアでも活躍する山崎弥十朗(早大)が準決勝で井筒勇人(千葉・日体大柏高)をテクニカルフォールで、決勝は吉田隆起(拓大)を7-0で破って貫録の優勝。高校生時代のカデットから通算して4連覇を達成し、最優秀選手賞となるJOC杯を受賞した。

 山崎が埼玉・埼玉栄の高校生ながら学生王者などの強豪大学選手を破ってこの大会を制覇し、一躍注目を浴びたのは2年前のこと。今年、最後のジュニアに挑む山崎は、同階級にエントリーしてきた高校生たちに2年前の自分を重ねていた。

 「高校生の勢いってすごい。背負うものがないし、負けても仕方がないというていで挑んでくる」-。

 今回は、大学生が主戦場のジュニアの部のフリースタイルは、8階級のベスト4に高校生が11人が入るという活躍ぶり。74kg級も例にもれず、日体大柏高(千葉)の主将を務める井筒勇人と準決勝で対決するという組み合わせだった。

 「井筒選手の存在が怖かった。準決勝で前年のチャンピオンと闘うというのは、2年前の自分と構図も同じパターンだったんですよね」。山崎は2年前の準決勝で、前年王者の浅井翼選手(拓大)と対戦して金星を挙げ、勢いにのって決勝では全日本学生選手権両スタイル1年生王者を達成した奥井眞生(国士舘大)を破って優勝した過去がある。

 「2年前の自分と対戦している気分だった」とやりにくさを感じてはいたが、「その中でも、しっかり倒せた」と、無失点のテクニカルフォールで伸び盛りの高校生を退けた。下からの圧力に怖さを感じる一面があったが、それを乗り越えて全体的には練習通りの動きや技を出せて結果も内容も満足だったそうだ。

 昨年は86kg級で出場した全日本大学選手権の優勝は逃したが、本来の74kg級では目を見張る活躍を見せ、強豪の仲間入りを完全に果たした。「高校生の時は試合前にせっぱつまっていたけど、今では心のゆとりを持てるようになりました」。精神的には、チームメイトたちに助けられ、フィジカル面は学生トレーナが常にケアをしてくれる環境で、いつでも100パーセントの力を出せる。

 3年後の東京オリンピックを控え、山崎は若手のホープとして注目を浴びている。「若い選手の方が(メダルや出場権を)獲りやすいんじゃないかなと思えるようになった」と代表入りに意欲を見せている。取りざたされている階級変更にも「僕は階級がどうなっても、合わせられる自信があるので気にしていない」と言い切った。

 ジュニアを最高の形で締めくくった山崎。次の目標は6月の全日本選抜選手権だ。「全力で闘います」ときっぱり。東京オリンピックの若手ホープがいよいよ世界へ向けて本格始動なるか―。


 







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