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2017.05.06

【特集】ひたすら前に出て勝負! 社会人1年目の春で飛躍を目指す…男子グレコローマン66kg級・高橋昭五(警視庁警察学校)

(文・撮影=保高幸子)

 5月10日からインド・ニューデリーで行われる今年のアジア選手権。男子グレコローマン66kg級は3月に日体大を卒業し、社会人1年目の高橋昭五(警視庁警察学校)が出場する。高橋は世界ジュニア選手権(2014年)とシニアの国際大会の経験があるが、シニアでいわゆる“選手権”は初めて。満を持しての出場だ。

「警察学校入校直後にもかかわらず、アジア選手権のため特別に合宿と遠征に送り出してもらった。日本と警視庁を代表して出る、という思いです。期待にこたえたい。勝ちにこだわっていきます」と意気込む。

■対戦が予想される選手は、初顔合わせがほとんど

 日体大を卒業後、4月17日から警察学校で警察官としての基礎を学び始めた。授業などだけでなく、起きる時間から寝る時間まで分刻みのスケジュールが組まれているという。入校式のあった4月25日までは運動する時間が全くない状況。「今までずっとレスリングをやって、疲れて休みたいと思ったこともあった。体が動かせなくてストレスになったのは今回が初めてです」と笑う。

27日には、日体大の同期生かつ同階級であり、同じく警察学校に入校した下山田培とともにレスリングシューズを履く時間ができた。警察学校に警視庁の豊田雅俊コーチや田南部力コーチが出向き、サーキットトレーニングなどを行なった。

 29日からは東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた全日本合宿に参加。練習できる喜びをかみしめながら、しっかり練習してきた。「合宿の初日は感覚が少し衰えていましたが、今は取り戻せてきました。体力さえ戻れば大丈夫です。足がしっかり動けば負けることはない」と自信を見せる。

 これまで出場した国際大会は、ブラジル、米国、欧州で、練習を通じても韓国以外のアジアの選手とはほとんど肌を合わせたことがない。今度のアジア選手権で対戦する選手は、おそらく全員が初対戦となると思われる。「どんなことをしてくるか、全く予想できないですね」と笑う。

■勝ちにこだわり、表彰台の一番上を目指す

 リオデジャネイロ・オリンピック59kg級で太田忍(ALSOK)とともに表彰台に登ったエルムラット・タスムラドフ(ウズベキスタン)が、昨年11月のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)で66kg級に出場している(13位)。今回も66kg級に出場するとみられるが、研究肌ではない高橋は、レスリングの動画は全く見ないという。

「先輩にアドバイスをもらおうと思います。ビデオを見るよりも、実際に試合をした選手から聞く方がわかりやすい」とのこと。井上智裕(富士工業)、太田忍らグレコローマンで活躍する選手で活躍する選手に助言を請うつもり。

 パーテール・ポジションの選択復活のうわさが流れているが、今回のアジア選手権は現行ルールのままで、スタンドでの闘いが中心になる。「ひたすら前に出たい」と高橋。理想の試合運びは、第1ピリオド終了時点で相手が疲れて膝に手をつくくらいまで暴れること。

 そして、「第2ピリオドは徹底的に差して、試合終了時に相手が歩けないくらいまでにしたい」と、持ち味のスタミナで勝負するつもり。

 社会人となり、背負うものができた今は、以前とは覚悟が違う。勝ちにこだわり、表彰台の一番上を目指す。


 







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