日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2017.05.15

【展望】山梨学院大の5連覇なるか、早大、日体大が阻止するか…5月17~19日に東日本学生リーグ戦

 東日本学生レスリング界最大のイベント、東日本学生リーグ戦は5月17日(水)~19日(金)、東京・駒沢体育館で行われる。昨年は山梨学院大が4年連続7度目の優勝を達成。秋の全日本大学選手権(大学対抗得点)も2年連続で優勝する強さを見せた。

 しかし、リーグ戦は早大に1敗して内容差での優勝。その時のメンバーの多くが残っているのは確かだが、まだ「盤石の強さ」とは言い難い。今年、全勝で優勝してこそ揺るぎない強さと言えよう。昨年土をつけた早大、2位に終わった日体大などが、“一強独占時代”の到来を阻止するか。

 まず17日、予選リーグが行われ、1~4位決定リーグに進む4チームが決まる。


 【一部・予選リーグ組み分け】
■Aグループ=山梨学院大、明大、青山学院大、慶大
■Bグループ=日体大、国士舘大、中大、防大
■Cグループ=早大、拓大、東洋大、神奈川大
■Dグループ=日大、専大、大東大、法大

《試合日程》


 ◎一部リーグ展望

 【予選Aグループ】《エントリー選手》=山梨学院大明大青山学院大慶大

 5連覇を目指す山梨学院大の優位は動かない。57kg級・小柳和也(全日本選手権3位)にはじまり、65kg級・乙黒圭祐(全日本選手権3位)、70kg級・藤波勇飛(学生二冠王)、74kg級・木下貴輪(全日本大学選手権優勝)の盤石の中量級。最重量級にはカザフスタンからの新たな留学生、アルメンタイ・バグダウレット(2016年アジア選手権97kg級3位)が控える。

 予選リーグでは57kg級に松井稜(岐阜・中京高卒=インターハイ50kg級3位)、61kg級に榊大夢(鹿児島・鹿屋中央高卒=JOC杯60kg級優勝)、乙黒拓斗(東京・帝京高卒=インターハイ60kg級優勝といった強豪新人を起用し、経験を積ませるだろう。1、2年生の積極起用でも、チームの負けは考えられない陣容だ。

 対抗できるとしたら、2人の学生王者を抱える青山学院大。57kg級・藤田雄大、61kg級・成國大志で2連勝し勢いをつけたい。61kg級に難波陽(世界ジュニア選手権グレコローマン55kg級2位)を起用し、成國を乙黒圭祐にぶつける布陣も考えられる。ここで3連勝し、86kg級の藤井達哉(2015・16年JOC杯グレコローマン優勝)で勝負するパターンに持ち込めば殊勲もありうる。

 明大は97kg級の二ノ宮寛斗(全日本大学選手権3位)を125kg級でしか使えないことが痛い。青山学院大には勝ち、5~8位決定リーグには残りたい。45年ぶりに一部リーグで闘う慶大は、今年は一部の実力を知る年。61kg級の山崎慎也主将(2015年東日本学生秋季新人選手権B57kg級優勝)を中心に、下級生も起用して来年への試金石としたいところ。


 【予選Bグループ】《エントリー選手》=日体大国士舘大中大防大

 昨年、優勝の可能性を持ちながら、ひとつのミスで2位に甘んじた日体大の有利は動くまい。ライバルと目される国士舘大戦では、57kg級・長谷川敏裕(全日本学生選手権2位)、61kg級・寺田光輝(全日本学生選手権3位)、または嶋江翔也(全日本選手権2位)、65kg級・樋口黎(全日本選手権61kg級優勝)で3連勝し、勢いをつけて70kg級以上に託したい。

 国士舘大は57kg級で大城一晟(全日本大学選手権3位)が勝ち、70kg級までで最低2勝を挙げることが必要。74kg級の奥井眞生(全日本選抜選手権優勝)で王手をかけ、重量級で勝負するパターンに持ち込みたい。

 中大曽根川侑主将(東日本学生選手権優勝)を中心に、日体大と国士舘大の牙城に迫りたい。二部から上がってきた防大は、一部の実力を知る年。1人でも多く勝ち、意地を見せてほしい。


 【予選Cグループ】《エントリー選手》=早大拓大東洋大神奈川大

 早大拓大の勝ちチームが1位なることは間違いない。早大は57kg級・伊藤奨主将(全日本学生選手権5位)、65kg級・米澤圭(学生二冠王)、70kg級・伊藤駿(全日本選手権2位)、86kg級・山崎弥十朗(国民体育大会優勝)での勝利をもくろむ。

 対する拓大は、70kg級・坂本侑之(全日本学生選手権2位)、74kg級・吉田隆起(全日本学生選手権3位)、86kg級・浅井翼(国民体育大会74kg級優勝)、125kg級・園田平(学生二冠王)、または山本泰輝(全日本選手権優勝)の重量級で勝負。61kg級で新人の谷山拓磨(京都・京都八幡高=2016年全国高校選抜大会55kg級優勝)が勝てば、楽な展開となる。

 東洋大神奈川大はどうか。昨年の順位は東洋大が上だが、松永共広コーチが加入した神奈川大は4月のJOC杯で日の出の勢いを感じさせた。順位を逆転させ、来年以降につなげる結果を残すか。


 【予選Dグループ】《エントリー選手》=日大専大大東大法大

 日大専大の1位争いが予想される。日大は86kg級・白井勝太(全日本選手権2位)、125kg級・山本泰丈(全日本大学選手権3位)と重量2階級で有利。57kg級の渡辺大貴(東日本学生選手権2位)ら軽量級がどこまで踏ん張れるか。

 専大は74kg級の松尾侑亮(全日本大学選手権2位)、65kg級の松井涼主将(全日本学生選手権グレコローマン59kg級3位)の4年生を中心に闘う。86kg級の松雪泰成(JOC杯84kg級優勝)ら下級生の踏ん張りで日大を倒したい。

 大東大宮原将裕主将(2015年に全日本学生選手権2位)を中心に上位進出を目指す。法大は鹿児島・鹿屋中央高や三重・いなべ総合学園高から強豪新人が加入。底上げされていることが予想される。どちらが上位へいくか。


 ◎二部リーグ展望

《エントリー選手》=東海大国際武道大立大東大東北学院大東農大日本ウェルネススポーツ大

 7大学の総当たりリーグ戦。昨年の入れ替え戦で敗れ、無念の降格となった国際武道大東海大が、どう復活するか。立大、東北学院大、東大が今年こそ一部昇格のチャンスを得るか。

 復活参戦の東農大日本ウェルネススポーツ大を含め、どのチームも部員が少ないので、優勝するためには、けがなく最後まで闘うことが条件となる。


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に