(文=増渕由気子、布施鋼治、岡野希春 / 撮影=矢吹建夫)
■男子フリースタイル65kg級2位・米澤圭(早大=決勝の終盤に猛ラッシュをかけるも届かず)「鴨居さんからは、やっぱり取り切れないですね…。しっかりとテークダウンを取れるように技を磨かないといけない。(鴨居は)反応も速いし、カウンターもうまい。無理やり飛び込んでカウンターを取られたのが敗因でした。飛び込む攻撃はあまり得意ではないので、もっと間合いを詰めて攻めなければならない。組み手を練習しないとなりません。今回も勉強になりました。全日本選手権に続いて決勝に出られて、その時より自分の攻めができた。その点に関してはよかったので、次につながる試合でした」
■男子フリースタイル74㎏級2位・山崎弥十朗(早大=全日本選手権決勝に続いて高谷惣亮に敗れる)「決勝はスタートを飛ばしすぎて力みすぎてしまった。そこでびびらずに前に出ていればよかったのですけど、息が上がってしまいました。前半勝負だと思っていました。後半は向こうもばてると予想していたけど、それ以上に自分がばててしまった。練習量の少なさや力不足が出てしまったかなと思いますね」
■男子フリースタイル74kg級・木下貴輪(山梨学院大=大学王者も2回戦で山崎弥十朗に敗れる)「相手に引っ掛けさせないことに気をつけなければいけなかったのですが、一回のミスでも勝敗が決まってしまうことを感じました。技術や体力よりも、勝負強さが第一に必要です。東京オリンピックの階級区分がまだ分からないので、(12月の)全日本選手権の階級はまだ決めていませんが、海外で挑戦できるよに力を付けたいと思います」
■男子フリースタイル97kg級優勝~プレーオフ敗北・山本康稀(GENスポーツアカデミー=5年ぶりの優勝もプレーオフで敗れ、世界選手権出場ならず)「負けたのは体力不足ではなく判断ミス。がぶって普通に取りに行けばよかったのに、内掛けにいって、倒れた時に自分の体勢を悪くして失点した。無駄な4点が相手に入って0-6と大差がついてしまった。6点差になったら、相手はもう攻めてこない。自分から強引に取りにいかないといけなくなってしまった。前回も似たような負け方をしている。大技にいかず、しっかり取れる技で勝負したい」
■男子フリースタイル97kg級2位・園田平(拓大=決勝で悔しいフォール負け)「チャンスをつかみ切れなかった。去年の国体で山本選手に勝ったことで、今回も気持ちは十分に作ってきたはずだが、何とかなるだろう、と思ってしまった面もある。相手が先に先にと仕掛けてきて、焦ってしまった。世界選手権出場は逃したので、学生の残りの大会すべてに優勝して、12月の全日本選手権につなげたい」