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2017.06.21

【全日本選抜選手権・特集】宿敵にリベンジし、3度目の正直の世界選手権にかける…男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(ALSOK)

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 3度目の正直でメダルを獲りたい! 全日本選抜選手権の男子フリースタイル57kg級は高橋侑希(ALSOK)が決勝で山梨学院大の後輩、小栁和也をテクニカルフォールで下して2年ぶり3度目の優勝を飾った。

 2014・15年とこの大会を連覇。世界選手権にも2度出場し、2016年のリオデジャネイロ・オリンピック代表候補の一番手と見られていたが、2015年の全日本選手権で上位2名に入れずにオリンピック出場を逃していた。

 今大会の初戦はそのオリンピックの道を断った相手、川野陽介(自衛隊)だった。高橋は「前回対戦した時はグラウンドで大量失点してしまったので、今回はバックを取らせないように、足だけは触らせないようにした」と、相手のタックルを封じることに重点を置いた結果、6-0とリベンジ。幸先良いスタートを切った。

 攻撃力があってカウンター攻撃のタイミングも目を見張るものがある。「攻めれば勝てると分かっているのに…。メンタルが弱い」と自己分析。今回も初戦の川野には警戒し、緊張していた。「正直、川野選手との対戦は怖さがあった」。

 そのメンタルを少し修正できたのが5月のアジア選手権(インド)。攻めれば勝てることを体現して初優勝を飾った。その自信でトラウマを打破した。

 世界選手権でも過去2回はメダルに届いていない。初めての世界選手権は及第点の5位だったが、2015年の世界選手権はリオデジャネイロの予選を兼ねた大事な大会だったのに、上位進出を逃した。「過去の2回の世界選手権では、最後弱気な自分がいました。きつくなったり、追い込まれても得点力がある選手になる必要がある」。

 全日本選手権3連覇の記録を持つ森下史崇(現千葉・日体大柏高教)と熾烈なライバル関係を繰り返して強くなってきた高橋。森下は引退し、同階級で急に力を伸ばしたオリンピック銀メダルの樋口黎(日体大)も61kg級に階級変更。本来の力を出し切ればこの階級では高橋の独断場のはずだ。

 東京オリンピックに向け、階級変更で57kg級がなくなる可能性もうわさされている。「最後の57kg級だと思っている。世界選手権も3度目。3度目の正直として3位以内に入りたい」。日本お家芸と言えば軽量級。そのプライドをもって高橋らしいレスリングを今度こそ見せることができるか―。


 







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