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2017.06.23

【全日本選抜選手権・特集】他競技の同僚に刺激を受け、世界選手権キップを確実に…女子48kg級・須崎優衣(JWA/東京・安部学院高)

(文=渋谷淳、撮影=矢吹建夫)

 全日本選抜選手権の女子48㎏級を制したのは、JOCエリートアカデミー所属の須崎優衣(東京・安部学院高)。2020年東京オリンピックを目指す17歳のホープは「今大会は絶対に優勝して、絶対に世界選手権に出たかった」と、初の世界選手権出場を確実にして、声を弾ませた。

 絶対に世界選手権に出たい─。その気持ちは、同じアカデミーで切磋琢磨する同世代の仲間たちの活躍が大きな刺激になった。同期の平野美宇選手と後輩の張本智和選手が卓球の世界選手権(ドイツ)で大活躍し、その様子がメディアで大々的に報道された。

 13歳の張本選手には。リオデジャネイロ・オリンピック銅メダルの水谷隼選手を下した時の心境を直接聞いた。「絶対に勝つという気持ちを、相手より強く持つこと」というアドバイスを受け、その通りの強い気構えでこの日のマットに上がった。

 実際に、この日の須崎は徹底して勝利にこだわった。準決勝の入江ゆき(自衛隊)戦は相手のアクティビティタイムで取った2点を守り切り、決勝の五十嵐未帆(至学館大)戦でも決めたタックルは1本だけ。本人も「確実に勝とうと思っていたので、本当にいけると思う時にしかいかなかった」と、慎重な試合運びを認めた。

 勝ちに徹したため、やや消極的と思えるレスリングになったことは事実だが、ここ1年ほどディフェンスを強化してきたからこそ、少ないポイントで勝利できたとも言えるだろう。

 「以前は失点が多かった」という須崎は、低い構えを試合中にキープするため、スピードスケートの動きをするスライドボードを使ったトレーニングも取り入れて下半身を強化。タックルを切る練習を繰り返し、5月のアジア選手権(インド)で優勝、そして今回優勝につなげた。

 初の世界選手権に向けては、安定してきたディフェンスに加え、攻撃面の強化が課題となる。「タックルに入る前の崩しをもっと練習することと、がぶりとグラウンドでポイントを取れるようにすること。これが今の自分に必要なことだと思う」。

 世界3連覇のあとリオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを取った登坂絵莉(東新住建)が左足を手術し、まだ回復しておらずに今大会を欠場。いずれ登坂に挑む須崎としては、この間に差を詰め、一気に追い越したいところだ。

 まずは世界選手権(8月21~26日、フランス・パリ)で金メダルを獲得し、女王にプレッシャーをかける。


 







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