日本レスリング協会公式サイト
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2017.07.14

男子フリースタイルの全日本チームが東京・味の素トレーニングセンターで合宿スタート

 世界選手権(8月21~26日、フランス・パリ)の代表選手を含む男子フリースタイルの全日本チームが7月13日、“総本山”とも言うべき東京・味の素トレーニングセンターで代表決定後初の合宿をスタートした。

 先月の明治杯全日本選抜選手権で日本代表が決まったあと、新潟・十日町や長野・菅平で十分な体力トレーニングをやってきた全日本チーム。練習に先立ち、赤石光生・強化本部長補佐がけがをしないことに十分に注意を払うよう通達。西口茂樹・強化副本部長も「世界選手権でメダルを取るためには5試合を闘い抜く体力が必要で、それだけの練習をしなければならないが、けがをしては何もならない」と伝えた。

 今回は体力アップもさることながら、「技術練習にしっかり時間を割きたい」(井上謙二・男子フリースタイル強化委員長)と話し、マットワークが主の合宿となる。ただし、「スパーリングのあとに、もうひとつ粘る練習を加えるなど、体力アップも継続的にやっていく」と言う。

 レスリング場はエアコンがきいていて環境はいいが、東京はここ数日、気温が上がっており、この日最高気温は33度。街を歩くだけで体がだるくなるような状況で、選手はどこともなくばて気味の感があった。

 井上強化委員長は「こうした時こそ、しっかりと食べて栄養を摂り、休養を十分にとり、エアコンを適温にして寝ることが必要。トップ選手の自覚を持ち、体調を壊さないようにしてほしい」と臨んだ。

 小平清貴コーチ(警視庁)は、あいさつや生活態度が乱れないよう呼びかけ、それらの乱れは「個人だけの問題ではなく、協会へ与える影響は大きい」と話し、注意を喚起した。

■重量級の強化に力を注ぐ太田拓弥コーチ

 菅平合宿に続いて参加し、重量級選手を指導した太田拓弥コーチ(早大監督)は、練習中に重量級選手を集めてアドバイスを送ることもしばしばあり、責任感がにじみ出ていた。自身は74kg級の選手だったが、当時の10階級下では“重い階級”の部類。「日本の重量級が勝っていないことは気にかかっている」と、自身の体験をもとに選手を強化していく腹積もりだ。

 昨年11月の新体制スタートから全日本チームでの指導をやっているが、5月のアジア選手権(インド)でメダルを取る選手が出るなど、成果が出ている。「ウエートトレーニングにもしっかりつきあいたい。日本の重量級も勝てることを見せたい」と話し、今後の飛躍を誓った。

 チームの中心の高谷惣亮(74kg級、ALSOK)は「今回の練習では息が上がらなかった。山(十日町、菅平)での体力アップ練習の成果が出ているのかもしれない。今回はここでしっかり技術練習に取り組みたい」と話す。

 全日本の本拠地とも言える場所での練習は、他の場所での練習以上に気持ちが盛り上がる。また、日本代表選手にはシングル部屋が与えられることが多く、「気持ちがデリケート」と言う高谷にとっては、一人になれる時間が多くとれ、これもモチベーションの高揚につながるもよう。「勝ち湯(大風呂)もあるし、体のケアもしっかりできる。いい設備のもとで、けがのないように乗り切りたい」と話した。

 70kg級代表の藤波勇飛(山梨学院大)にとっては、日本代表として初めて参加する味の素トレーニングセンターでの全日本合宿。「やっと、しっかりした形(日本代表のメンバーとして)で全日本合宿に参加できます。日本代表になったという気持ちを実感できるようになりました」と話す一方、「一番年下です。年下らしくやりたい」との謙虚さも見せ、雑用も積極的にこなす姿勢を見せた。「けがをせず、しっかり準備して世界選手権に臨みたい」と話した。

 合宿は17日まで行われる。

前田翔吾コーチの技術指導

本拠地での合宿に張り切る高谷惣亮(左=ALSOK)


 







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