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2017.08.22

【2017年世界選手権・特集】ルール・階級を見定めながら、目標は東京…男子グレコローマン71kg級・泉武志(一宮グループ)

滑り出しは好調だった泉武志(一宮グループ)だったが…(写真は3回戦)

 【パリ(フランス)、文=布施鋼治】「今回はどうしても結果が欲しかった。どうしても世界で勝ちたかった」-。ミックスゾーンでの会見終了後、男子グレコローマン71kg級の泉武志(一宮グループ)は悔しそうにつぶやいた。

 今年に入ってから5つの国際大会に出場し、2大会で優勝するなど、いずれも上位入賞を果たしていた。それだけに、2015年に続く2度目となる今回の世界選手権での活躍も期待された。

 案の定、2回戦と3回戦はいい流れで勝ち上がった。いずれもノー・テクニカルポイントながら、パッシブでポイントを稼いで勝利をものにした。昨年12月の全日本選手権から71㎏級に階級アップ。1階級上でも通用する力を身につけようと、週4回の筋トレや強化合宿で鍛えた”前に出る力”がモノをいった。

 「パワーが増して、タックルや腕とりなど出せる技が増えた。そして(パワーが増したおかげで)技がかかるようになってきた」。言い換えると、パワーレスリングの勝負になったら、泉は僅差でも勝利を得るスキルを身につけているということができる。

4回戦も善戦したが、勝利はつかめず

 「自分はこれで勝ってきたので、このまま形(スタイル)は崩したくない」しかし、続くモルドバ選手との準々決勝ではバッティングでパーテール・ポジションの防御を余儀なくされ、持ち上げられて崩されるなど、どんどんポイントを許し、終わってみれば、1-11のテクニカルフォール負けという屈辱を味わった。

 この日出場した中では11位と最高位ながら、この結果に満足できるわけがない。「課題であるグラウンドになってしまった。好きな練習ばかりやっていて,グラウンドを全くやっていなかった。あそこで守り切れていれば、分からなかったと思いますけど…」

 この世界選手権のあとにも予定されているルール変更では、以前のようなグラウンド(パーテール・ポジション)の攻防復活といううわさもある。その件はすでに泉の耳にも入っている。「レスリングはどうしてもルールや階級が変わる。変更をしっかり見定めながら、目標を東京に置きたい」

 次戦となる地元開催の愛媛国体(10月)では、レスリングの幅を広げたニュースタイルを見せてくれるか。


 







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