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2017.08.27

藤波勇飛(山梨学院大)が銅メダル、国別対抗得点は6位…2017年世界選手権・最終日

世界選手権初出場で銅メダル獲得の藤波勇飛(山梨学院大)

 【パリ(フランス)】2017年世界選手権最終日は8月26日、フランス・パリで男子フリースタイル4階級が行われ、70kg級の藤波勇飛(山梨学院大)が3位決定戦で勝ち、銅メダルを獲得。前日の57kg級の高橋侑希(ALSOK)の金メダルと合わせてメダル2個を獲得し、国別対抗得点で6位という好成績だった。

 藤波は1回戦でU-23欧州選手権優勝のガジムラド・オマロフ(アゼルバイジャン)を破り、2回戦も勝利。準々決勝で昨年の世界選手権3位のムスタファ・ホセインカニ(イラン)に終了間際で逆転勝ち。準決勝でパンアメリカン選手権優勝のジェームズ・グリーン(米国)に3-5で敗れたが、3位決定戦で6月のトビリシ国際大会(ジョージア)2位のズラビ・エルボソナシビリ(ジョージア)をテクニカルフォールで下した。

 74kg級の高谷惣亮(ALSOK)は1回戦を勝ったあと、2回戦で2012年ロンドン・オリンピックを含めて4度世界一に輝いているジョーダン・バローズ(米国)に敗れ、敗者復活戦でも勝ち上がれず8位に終わった。

 97k級の赤熊猶弥(自衛隊)は初戦の2回戦を勝ったあと、準々決勝と敗者復活戦で連敗。65kg級の鴨居正和(自衛隊)は初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

 国別対抗得点は2階級制覇の米国が54点をマークして優勝、2位がロシア、3位はジョージア。6位に入った日本は来年のワールドカップ(国別対抗戦=4月21~22日、米国・アイオワ予定)の出場権を獲得した。2014年以来、4年ぶりの出場となる。

 各選手の成績は下記の通り。

3位決定戦の開始早々から積極的に攻めた藤波

最終日、多くの観客が詰めかけたパリのベルシー・アリーナ


男子フリースタイル

【65kg級】鴨居正和(自衛隊)   18位=31選手出場

1回戦 ●[4-7]Kim, Kuk-Gwang(北朝鮮)
 《試合経過》開始20秒すぎ、鴨居は右の片足タックルを狙ったところを、カウンター攻撃を受けてバックポイントを許してしまう。1分18秒、組手で引き落とされた瞬間をバックに付かれてテークダウン。第1ピリオドで0-4と追いかける展開に。第2ピリオド、守りに入った北朝鮮は攻めてこない。5分53秒、逃避コーションがついて鴨居に2点が入って2点差。残り7秒、鴨居はタックルを仕掛けた直後に、相手がカウンター攻撃。鴨居はタイミングよくがぶり返しを決めるが、時間外だとみなされて無得点。日本チームはチャレンジしたが、判定の結果は、ともに2点という判定で6-4で敗れた。

※敗者復活戦へ回れず

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【70kg級】藤波勇飛(山梨学院大)   3位=27選手出場

3決戦 ○[Tフォール、2:35=11-0]Erbotsonashvili, Zurabi(ジョージア)
 《試合経過》開始早々バックを奪って2点。両足タックル、片足タックルと立て続けに得点を重ねる。2分25秒、タックルとアンクルホールドでダメ押し点。11-0と鮮やかにテクニカルフォール勝ちを収め、世界選手権初出場で銅メダルを獲得した。

準決勝 ●[3-5]Green, James(米国)
 《試合経過》開始30秒、タックルに飛び込んで2点。相手のグリーンも低空タックルでを決めて2-2。1分17秒、バックに回り込まれて2失点。さらにグリーンが追加点を狙ってアタックするが、藤波は足を触られても守りきって2-4で終盤へ。3回戦のイラン戦のように時間いっぱいでテークダウンを奪ったかに見えたが、グリーンが開脚して1点に抑えられ、3-4と1点及ばず。テークダウンではないかとチャレンジをしたが、認められなかった。

準々決勝 ○[7-6]Hosseinkhani, Moustafa(イラン)
 《試合経過》2点。前半は4-0とする。第2ピリオドは、バックポイントからローリングの連続ポイントを許すが、組みつきながら相手を場外に出して5-4とする。相手は藤波の高速タックルを警戒し、がっつり組みついて藤波の動きを封じる。4分32秒、バックポイントで逆転されてしまうが、時間いっぱいにテークダウンを決めて逆転で準決勝に進出した。

2回戦 ○[Tフォール、1:17=11-0]Kirov, Miroslav(ブルガリア)
 《試合経過》4点タックルからテークダウンし、アンクルホールドなどで次々と得点を奪ってテクニカルフォール勝ちした。

1回戦 ○[フォール、2:39=7-0]Omarov, Gadjimurad(アゼルバイジャン)
 《試合経過》開始早々、相手の片足をつかんで場外へ。2分25秒、4点タックルを決めて5-0。そのままバックを取ったままエビに移行し2点を追加し、2分39秒、そのままフォールした。

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【74kg級】高谷惣亮(ALSOK)   8位=31選手出場

敗復戦 ●[1-6]Shabanov, Ali(ベラルーシ)
 《試合経過》いきなりバックをとられる高谷。その後も場外押し出しなどで失点を重ねる。ときおり飛び込みタックルを試みるが、試合の流れを変えるまでには至らない。そのまま1-6で敗れた。

2回戦  ●[Tフォール、4:28=2-12]Burroughs, Jordan Ernest(米国)
 《試合経過》高谷は片足タックルをとってからキッチリとバックに回り、2点を先制する。その後バッティングで試合は中断。再開後、バローズはフェイントからタックルを決めて2-2のイーブンに。この攻撃で完全に試合のペースを握ったバローズはタックルとローリングで加点を続け、2-12で快勝した。

1回戦  ○[反則、4:40=14-10]Grigoryan, Grigor(アルメニア)
 《試合経過》くぐるようにしてバックに回った高谷は幸先よく2点を先制する。相手が低いタックルに来るとそれを阻止し、逆にカウンターの低いタックルでさらに2点を加点。そのままニアフォールまで追い込む。第2ピリオドになっても高谷は片足タックルで追加点。勝負は時間の問題かに思われたが、その後アルメニアの選手は片足タックルで決めて2点を返す。さらに両足タックルに来た高谷の体をクルリクルリと回して、たちまち8-8の同点に。相手の勢いが強まる中、高谷は片足タックルを決め、最後はエビ固めでフォールにいく。そこで相手が左ワキ腹に噛み付く暴挙を犯し、失格負けとなった。

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【97k級】赤熊猶弥(自衛隊)   16位=26選手出場

敗復戦 ●[Tフォール、4:53=0-10]Ibragimov, Mamed(カザフスタン)
 《試合経過》自分から積極的にアタックしようとする姿勢を見せる赤熊だが、得点には結びつかない。逆にカウンターのタックルで失点を重ねる。第2ピリオドになっても、打開策を見つけることはできず、4分53秒テクニカルフォールで敗れた。

準々決勝 ●[Tフォール、3:00=0-10]Snyder, Kyle(米国)
 《試合経過》試合開始早々、すぐ場外へ出される赤熊。スナイダーのタックルを切ったり、避ける場面もあったが、自らタックルで反撃してもタイミングや距離が悪いのか、点数には結びつかない。その後もスナイダーの攻撃に防戦一方に。ローシングルや飛び込みタックルで失点を重ね、テクニカルフォール負けを喫した。

2回戦 ○[8-3]Ceban, Nicolae(モルドバ)
 《試合経過》バックをとって先制した赤熊はさらに2点を加え、試合の流れを掌握する。その後片足タックルで2点を奪われたが、第2ピリオドになると、赤熊はタイミングのいい両足タックルで2点を追加し6-2とする。その後もつれてお互い点数を取り合ったところで試合終了。赤熊は8-3で初戦を突破した。

1回戦 BYE


 







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