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2017.10.04

ドミトリ・コーキン国際大会(ロシア)出場の日本チームが帰国

帰国した日本チーム。左から成國、長谷川、湯元監督、米澤

 ロシア・ヤクーツクで行なわれた「ドミトリ・コーキン国際大会」に出場した日本チームが10月3日、成田空港に帰国した。学生王者3選手が出場し、57kg級の長谷川敏裕(日体大)が銅メダルを獲得、成果を残しての帰国だった。

 湯元健一監督(日本文理大職)は「学生時代の自分と比べると、勇気をもって果敢に攻めていたと思う。堂々と試合のできる選手達だった」と評価した。その一方、攻めながら返されたり、取り切れなかったりという部分も目についたという。「各自がそれを自覚して修正してほしい。タックルの処理をしっかりやっていかないと、ワンランク上には行けない」ときっぱり。

 その他の課題として、「若い選手だからだと思うが、遠征に対する対応が今ひとつだった。寒さに対して、食事に対して…」と話し、全日本チームの選手なら当然持っているはずの取り巻く環境に対する適応力を挙げた。ただ、途中から環境に慣れて練習はしっかりできていたそうで、ウォーミングアップ場では外国選手とも積極的に練習するなど闘う姿勢はあったという。

 3選手とも今月7日から始まる愛媛国体に出場予定。「いずれの選手も自分の試合が終わると気持ちを切り替えて国体に向かうモードになり、調整していた。闘うことに対する意識は高いと感じた」と言う。

 2013年の世界カデット選手権(セルビア)50kg級銅メダル以来の国際大会のメダル獲得だった長谷川は、メダル獲得の喜びより、まず反省の弁。「負けた試合は前半にローリングを返されてしまって焦り、タックルの処理がおろそかになってしまって、またやられるという一番駄目な試合でした」と言う。「ロシアの大会での3位だよ」との声にも、「この大会が一番高いレベルではないと思う。ロシアにはもっと強い選手がいる」と厳しく振り返った。

 その中を勝ち抜くには、「タックルの最後の処理をしっかりすること」と、試合間隔が短い場合もあったので、それに対応できる「スタミナの養成」だという。12月の全日本選手権は「新しい計量方法なので体を引き締めていきたい。世界チャンピオン(高橋侑希=ALSOK)を破れるように頑張りたい」と話した。

 ロシアは欧州の国だが、ウラル山脈から東のシベリアは地理的にはアジア地域。日本人のルーツと同じモンゴル系民族も多く、アジアの中心と言える日本に対する敬意を持つ人が多い地域とのこと。オリンピック銀メダリストの湯元監督の来訪は歓迎され、最後は地元のちびっ子選手の指導をしたという。

 来年以降も日本からの参加が望まれそうだ。


 ■61kg級・成國大志(青山学院大)「3回戦でラサディン(ロシア選手権2位)に敗れ、3位決定戦でもロシア選手に6-10で負けました。でも、ロシア選手相手に思った以上に闘えました。ロシア2位の選手にも、結果として負けたけれど、そんなに差はないと思った。ロシア選手が強いと思ったのは、場外際とかの粘り強さです。取れそうで取れなかったり、自分が確実に取らなければならない状況で取り切れず、逆に取られたりした。粘り強さがあった」

 ■65kg級・米澤圭(早大)「(3試合やったが、1月のヤリギン国際大会に続いて)またロシア選手との試合がなかったです。次こそ勝ち抜いてロシア選手と闘いたい。上位に行けなかった原因は、自分のレスリングがしっかりとできないこと。(日本と違って)相手は何をしてくるか分からないので、見てしまって後手にまわってしまった。試合の運び方について、やり直しです。自分のレスリングをやり抜けるようにしたい。国体で修正し、勝って次につなげたい」







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