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2017.10.24

オリンピック選手のべ11人輩出…鹿児島・樟南高(旧鹿児島商工高)レスリング部50周年式典

OBら約200人が集まった50周年祝賀会であいさつする加治佐正昭・前監督

 インターハイ団体優勝3回、生まれたオリンピック選手はのべ11人。鹿児島・樟南高校(旧鹿児島商工高校)の創部50周年式典が10月21日に鹿児島市内のホテルで行なわれ、東京などからも含めて約200人のOBが参加。同校と創立者の加治佐正昭・前監督の業績を祝うとともに、かつての栄光を再現すべく激励した。

 加治佐・前監督は柔道出身で、レスリングの経験はない中からレスリング部をつくり、全国制覇を成し遂げ、オリンピック選手を数多く輩出した。同校のOBではないが、1984年ロサンゼルス・オリンピック金メダリストの宮原厚次さんも高校時代は加治佐監督の指導を受けている。

 高校で、のべ11人のオリンピック選手輩出は他競技を見回しても例を見ない大記録。オリンピックには手が届かなかったが全日本チャンピオンにたどりついた選手は数知れない。

偉大な教え子たちの表彰

 世界トップ選手を育成した指導者も数多く育った。女子で世界最多の世界チャンピオンとオリンピック・チャンピオンを育てた日本協会の栄和人・強化本部長、2012年ロンドン・オリンピック優勝の米満達弘や今年の世界選手権で日本男子34年ぶりの世界王者となった文田健一郎を育てた文田敏郎・韮崎工高校監督、オリンピック・メダリストの湯元健一・進一兄弟を育てた山路明・和歌山工業高校監督など。

 “孫”のオリンピック選手、世界メダリスト、アジア・メダリストを含めれば、何人にのぼることか。同校と加治佐・前監督の日本レスリング界への貢献は計り知れないものがある。

 最初のインターハイ団体優勝のメンバーの1人で、最初の世界チャンピオンである国士舘大・朝倉利夫部長は「私が入る前からも強かったのですが、部員が3、4人しかいない時に全国で通じる選手をつくった。すばらしい業績です。50周年を迎え、こうしてOBが集まり、あらためて誇らしい気持ちになりました」と振り返った。

日本協会のトップからも花が届けられた

 実行委員長を務めたのが、2人目の世界チャンピオンであるJOCエリートアカデミーの江藤正基コーチ。「50年の業績を祝い、新たな半世紀に向けて若い人たちに頑張ってもらおうと思って開催した。加治佐監督には感謝の気持ちでいっぱいだ」と振り返る。

 素人監督だっただけに、練習は基本の反復練習がほとんどで、それが後に役立ったという。「苦しい練習を乗り越えることで、レスリングだけでなく、その後の人生に必ず役立つ、と教えてくれた。その言葉が正しかったことを感じます」と話した。

 栄強化本部長は「いろんな人にお世話になり、レスリングが人生となっている今の自分のきっかけをつくってくれたのが鹿児島商工高校であり、加治佐監督。その指導理念は、自分が指導者になった時に見習った。指導者として結果を出せたのは加治佐監督のおかげです」と話した。

 自身は世界選手権3位が最高で、オリンピックや世界選手権で優勝することはできなかったが、2004年アテネ・オリンピックで教え子2人(吉田沙保里、伊調馨)を優勝させた時には、「とても喜んでくれ、恩返しができた」と振り返った。

 樟南高校は現在、時に全国大会に出場する選手を輩出しているものの、県内では鹿屋中央高校に遅れを撮っている状況。しかし、同校OBがキッズクラブを運営し、女子選手を入れるなど伝統復活に必死。50周年をきっかけに、再浮上が望まれる。(パーティーの写真提供=井上宝月)

1974年インターハイ団体優勝チーム。後列左から2人目が朝倉利夫・現国士舘大部長=日本協会80年史より


1977年インターハイ団体優勝チーム。前列右から2人目が栄和人・現日本協会強化本部長、後列の選手左端が土方政和・警視庁監督=日本協会80年史より


1989年インターハイ団体優勝チーム。中央が和田貴広。現国士舘大監督=日本協会80年史より


“頭脳”も輩出した鹿児島商工高校。1995年に東日本学生連盟の委員長を務めた井上宝月さん(当時東洋大=今回の写真提供)と栄和人・日本協会強化本部長







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