2017.10.30

日大が初代チャンピオンへ…第1回デリシャススマイル杯東日本大学女子リーグ戦～BIG8～

記念すべき第1回大会を終えて

　東日本大学の女子のリーグ戦である第1回デリシャススマイル杯東日本大学女子リーグ戦～BIG8～（主催＝バイテックグリーンエナジー株式会社、主管＝東京都レスリング協会）が10月29日、東京・宝仙学園中学・高校体育館で行なわれ、5大学が参加（エントリーは8大学）。日大が53kg級不在のハンディを乗り越え、初代のチャンピオンに輝いた。

　提唱者の松浪健四郎・東京都協会会長（日本協会副会長）は「最高学府の大学が女子選手を養成しているかどうかが、その大学の国際性や先進性をはかるバロメーター。女子選手が存在するにもかかわらず、団体戦がなかったことで、大学女子レスリングの存在を世間にアピールできなかった。団体戦が存在しない現状を何とかしたかった」と、大会開催の趣旨を話す。

　本来なら学生連盟などが開催すべき案件だが、予算や日程上の制約が多くて実現に至らないため、「東京都協会が音頭を取り、スポンサーを見つけて開催にこぎつけた」と振り返る。8大学がエントリーし、米国学生レスリングの「ビッグ○」大会にならって「ビッグ8」との冠をつけた。棄権があって8大学そろわなかったが、来年も開催し、発展させていきたいという。

初代チャンピオンは日大。金浜良コーチの体が宙を舞った

　試合は53kg級、60kg級、＋60kg級の3階級。5大学となったため、総当たりリーグ戦で1～5位を決め、1位と2位で決勝、3位と4位で3位決定戦をあらためて実施、順位をつけた。

　初代女王の座に輝いた日大は、世界ジュニア選手権59kg級優勝の熊野ゆづると、全日本選抜選手権69kg級2位の古市雅子の2選手が安定した実力を発揮。交代で出場した選手も確実に勝ち、出場した全試合に勝利をおさめた。

　金浜良コーチは「1つも落とせない状況で、出場した選手が頑張ってくれた。１敗したら（チームが）負けになるので、心臓がパクパクしていた」と苦笑い。選手の緊張も個人戦の時とは別のものがある。しかし、「団体戦は緊張のため技が粗くなったりするが、そのプレッシャーの中で闘うことで、実力がついていく」と話し、女子学生初の団体戦の開催を歓迎した。

　各試合結果は下記の通り。なお、冠になっている「デリシャススマイル」とは、主催会社が運営する植物工場産野菜のブランド名。大会にはサンケイスポーツ新聞とフジテレビが取材に訪れ、女子スポーツへの関心の高さがうかがえた。（撮影＝矢吹建夫）

　【ファイナル】　

　▼決勝
日大○［2-1］●日体大

　▼3位決定戦
青山学院大○［2-1］●東洋大

　《最終順位》［1］日大、［2］日体大、［3］青山学院大、［4］東洋大、［5］法大

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　【予選リーグ】

　▼１回戦
青山学院大○［3-0］●法大、日体大○［2-1］●東洋大

　▼2回戦
日大○［2-1］●法大、東洋大○［2-1］●青山学院大

　▼3回戦
日体大○［2-1］●法大、日大○［2-1］●青山学院大

　▼4回戦
法大○［2-1］●東洋大、日大○［2-1］●日体大

　▼５回戦
日体大○［3-0］●青山学院大、日大○［2-1］●東洋大