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2017.11.02

「Beat the streets LA」(米国)出場の日本チームが帰国

闘いを終えて帰国した日本チーム

 米国・ロサンゼルスで行なわれた日米女子対抗戦「Beat the streets Los Angels」に出場した女子チームが11月1日、成田空港着の日本航空で帰国した。4勝6敗と負け越したものの、59kg級の栄希和(ジェイテクト)が60kg級世界2位の選手を破るなど、世界選手権代表が数多く出場した米国チーム相手に善戦した。

 成富利弘監督(東京・安部学院高教)は「5勝5敗、うまくいけば6勝4敗もありうると思ったが、思うようにはいかなかった。敵地の完全アウエーということも影響したと思う」と振り返った。第1試合だった50kg級の加賀田葵夏(青山学院大)がアウエー独特のムードの中で自分の実力を出し切れずに敗れ、アウエー戦の怖さを感じた対抗戦だったという。

 ただ、「勝った選手は、自分の実力を出し切った選手であり、『絶対に勝つんだ』という気持ちを強く持っていた。栄希和は崩しがうまくなっており、安心して見ていられた。森川美和(65kg級=東京・安部学院高)は5月のニューヨークのbeat the streetsで負けていて、『今回は絶対に勝つ』という気持ちが出ていた」と言う。

成田空港での解団式

 通常の大会は4試合、5試合と闘うことを前提としなければならないが、この大会は1試合のみ。「普通の大会では、選手は平均して第1試合の動きは悪い。こうしたワンマッチを経験することで、第1試合に臨む気構えや体のつくり方を体で経験することができる」として、この種の対抗戦も強化に役立つという。「ウォーミングアップの仕方やアウエーでの闘いなど、収穫は多かった」と振り返った。

 冨田和秀コーチ(自衛隊)は「正直なところ、地元びいき判定がありました。しかし、勝った選手は自分のレスリングをして、それを乗り越える強さがあった。負けた選手は体力、メンタルともに負けていた。ふだんと違う環境での試合で、緊張して力を出せなかった」と言う。

 「敵地でも自分の力を出せる強さがなければ、世界では勝てない」と話し、気持ちの強さを注文した。

 大会には、カナダ在住の元世界チャンピオンの浦野弥生さん(現姓オダガキ)が通訳兼特別コーチとして参加。世界チャンピオンとしての体験談などを選手に伝えた。

勝者の声

対抗戦で勝った4選手。左から森川美和、栄希和、阿部梨乃、澤葉菜子

 ■55kg級・澤葉菜子(至学館大=2016年世界カデット選手権56kg級3位の選手にテクニカルフォール勝ち)「いつもと違う雰囲気の試合でしたが、楽しんで試合ができました。相手は、去年の世界カデット選手権で(自分が)優勝した時に3位だった選手。絶対に勝つ、という気持ちがありました。1試合に集中して闘わなければならないので、どんな感じになるか分かりませんでしたが、思ったより体が動きました。得意のローリングでポイントを取れてよかったです。(今年は国内外で優勝に見離されてしまったが)これを機に、国内でも国外でも勝てるようにしたい」

 ■59kg級・栄希和(ジェイテクト=8月の世界選手権2位の選手に6-2)「けがからの復帰戦で世界2位の選手に勝てたことは自信になりました。世界選手権の決勝で闘った川井(梨紗子)選手からいろいろアドバイスをもらっていて、足の運びや組み手の対策を練っていたのが、うまくはまったみたいです。ここで負けたら、川井選手には絶対に勝てないと思いました。ブランクの影響がなかったのは、その間の体力トレーニングがしっかりできていたからかな、と思います。全日本選手権で優勝し、来年の世界選手権につなげたい」

 ■65kg級・森川美和(東京・安部学院高=8月の世界ジュニア選手権63kg級優勝の選手にテクニカルフォール勝ち)「5月のニューヨークの大会で負けて悔しい思いをしていたので、今回は勝ててよかった。世界ジュニア・チャンピオンが相手ということで、ちょっとびびってしまい、先に1点を取られてしまったことは反省材料です。そこで闘志に火がつきました。このあと、ワールドカップ(12月1~2日、ロシア)に出ます。アメリカは私が負けたことのある選手が出てきそうですし、レベルが高い大会だと思います。しっかり勝って全日本選手権につなげたい」

 ■76kg級・阿部梨乃(自衛隊=8月の世界選手権75kg級代表に7-2)「社会人になって初めての国際大会で、久々の海外遠征。とても緊張しました。前に出る気持ちはあっても、30秒のアクティビティータイムを2回取られたりして、攻めていなかったです。でも、負けたくない、という気持ちが最後まで続いていて、それが最後の4点タックルにつながったのだと思います。外国選手と比べると体力が足りないと思う。パワーをつけて、体力で負けないようにしたい。その前に、全日本選手権で勝てるよう、しっかり練習したい」







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