日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2017.11.16

男子フリースタイルの全日本チームが合宿スタート

ロシアからの13選手も参加して行なわれた全日本合宿

 U-23世界選手(11月22~27日、ポーランド)を控えた男子フリースタイルの全日本チームが11月15日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。山梨学院大へのカザフスタンからの留学生(現役1人、OB1人)のほか、ロシア・ヤクーツクから、いずれもロシア選手権での上位入賞を目指すレベルの軽中量級13選手が参加し、“国際合宿”として行なわれた。

 U-23世界選手権とは別に、重量級4選手は来週カザフスタンへ遠征し、「クナエフ国際大会」に出場する。モチベーションの高揚には事欠かない合宿に、井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「U-23世界選手権は結果を求めたい。この世代の選手が東京オリンピックにからんでくるので、今のうちに勝つことを求めたい。もちろん内容も求める」と厳しく話し、重量級の遠征に関しては「世界を経験し、やってきたことが通用するかどうかを試してほしい」と言う。

 全日本選手権を直近の目標にする選手には、「自分の闘いをしっかり分析し、強化に取り組んでほしい」と話すとともに、ロシア選手は粘り強いのでポイントを取り切る練習、取られない練習をこなしてほしい」と要望した。

藤波勇飛(左=山梨学院大)と米満達弘コーチ(自衛隊)のスパーリング

 この秋から、2012年ロンドン・オリンピック66kg級金メダルの米満達弘コーチが参加し、選手を鍛えている。この日は、世界選手権3位で、11~12日に行なわれた全日本大学選手権74kg級で全試合を10-0のテクニカルフォール勝ちで圧勝優勝した藤波勇飛(山梨学院大)と何度も手合わせ。藤波は6月の全日本選抜選手権(70kg級)でも社会人選手相手に圧倒的強さを見せて勝っているだけに、互角の闘いが展開されると思われたが…。

 ふたを開けてみると、米満コーチが次々とタックルを決めてゴービハインド(バックへ回る)を連続。国内大会での藤波の強さを見ている人なら、だれもが目を疑うであろう光景が展開された。藤波は「(強さが)違います。タックルのタイミングといい、何もできません。気がついたら入られてしまっている。他の選手ならカウンターで返すことができますけど…」と、現段階では完全に脱帽。

 攻撃では、入ることはできて脚をさわることはできるものの、そこからの防御が強く、ポイントに持っていけないという。

ロシア・ヤクーツクから参加した選手

 一方、米満コーチは「(藤波は)強いですね。きょうは時間が1分半とか短かったからできたようなもの。3分間のスパーリングだったら、やられてしまうんじゃないですかね」と藤波を高評価。この言葉を藤波に伝え、「3分間の闘いだったら、どう?」との問いに、しばらく考えたあと、「生意気なこと言えません」-。

 世界3位の選手といえども大言壮語させてもらえないのが、オリンピック王者の実力。藤波に限らず中量級の選手は、これ以上はない指導者を得たと言える。藤波は「強いですけど、追いつき、追い越さないとオリンピックの金メダルはない。あのタックルに対応できるようにしたい」と気を引き締めた。

 合宿はU-23代表選手が出発する前日の20日まで行なわれる。ロシア・チームはその後も約1週間滞在して練習する。

クナエフ国際大会・代表選手

▼97kg級 赤熊猶弥(自衛隊)
▼97kg級 石黒峻士(日大)
▼125kg級 金澤勝利(自衛隊)
▼125kg級 荒木田進謙(青森県協会)

U-23世界選手権・代表選手

▼57kg級 小栁和也(山梨学院大)
▼61kg級 中村倫也(博報堂DYスポーツ)
▼65kg級 米澤 圭(早大)
▼70kg級 多胡島伸佳(KATSURA group)
▼74kg級 山崎弥十朗(早大)
▼86kg級 松坂誠應(自衛隊)
▼97kg級 園田 平(拓大)
▼125kg級 山本泰輝(拓大) 

 






JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に