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2017.11.28

12.1~2女子ワールドカップ(ロシア)出場の代表チームが出発

ロシアへ向かったワールドカップ代表チーム

 12月1日(金)~2日(土)にロシア・チェボクサリで行なわれる国別対抗戦、女子ワールドカップに出場する日本代表チームが11月27日、成田空港発の日本航空で出発した。同大会は、昨年は引き受け国がなく中止となり、2年ぶりの開催。2014年の東京大会、2015年のロシア(サンクトペテルブルグ)大会では日本が優勝しており、3大会連続優勝を目指す。

 笹山秀雄監督(自衛隊)は「U-23で圧勝した流れを途切れさすことなく臨みたい。どの国も強い選手が出ている、流れをしっかりつかんで優勝を目指す」と話した。

 48kg級には世界チャンピオンの須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)、53kg級には昨年の世界チャンピオンで今年の世界選手権2位の向田真優(至学館大)がいるが、他の階級は2番手、3番手の選手。流れをつかめなければ厳しい闘いも予想されるが、逆に考えれば、このメンバーで勝てば日本の層の厚さの証明にほかならない。

成田空港でのミーティング

 フライトの関係もあって、現地で中3日ある日程。十分に調整し、「一戦、一戦をしっかり闘いたい」と話した。

 吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「2年前の大会に比べて選手が変わっているけれど、それは外国も同じ。新たな闘いのスタート。次世代をになう選手でしっかり闘いたい」と言う。U-23世界選手権(ポーランド)で好成績を残したことは心強い限り。「今回のメンバーは勇気をもらったと思う」と話し、好循環を期待した。

 志土地翔大コーチ(至学館大職)は「目標は優勝。団体戦なので、いつも以上にチームが一丸となり、仲間をサポートしながら全力で闘ってほしい。シニアやU-23の世界選手権の成績を見て、だれもが『勝つ』という気持ちだと思う」と話した。

前回大会の雪辱を目指す伊藤友莉香主将(自衛隊)

 チーム最多の4回目の出場となる63kg級の伊藤友莉香主将(自衛隊)は「これまで3位を外れたことのない大会。今回は3連覇がかかっている。チーム一丸となって闘い、優勝を目指します」と気合十分。

2013年大会の3位決定戦、世界チャンピオンをフォールで破り、チームの勝利を引き寄せた伊藤友莉香

 自身にとっては、いい思い出も嫌な思い出もある大会だ。2013年大会(モンゴル)では、3位決定戦の米国戦でチームスコア1-3と後がない状況でマットに上がり、前年の世界チャンピオンと対戦。一時は1-5とリードされ後がない状況となったが、4-5からフォールで勝つ殊勲。粘りの逆転勝ちで流れが変わり、残る2試合も勝って日本は銅メダルを獲得。メダル継続を守った貴重な白星だった。

 嫌な思い出は前回の2015年大会(ロシア)。負傷のため棄権も考えたが、ビザの関係で代役を立てられないため、とりあえず現地へ向かった。試合日となっても闘える状況ではなく、全試合を棄権。何のために現地へ行ったか分からず、当然、批判の声も耳に入った。

 直近の大会の思いが強く残るのは当然。「同じロシアでの大会。あの時の悔しさと申し訳なさを、今回の大会にぶつけたい」と話す。同級は、世界選手権の1~3位を取った国が出場する(モンゴル、ウクライナ、ロシア)。その選手が出てくるかどうかは分からないが、「ぜひやってみたい」と前を向いた。

 世界チャンピオンとして初の国際大会に臨む48kg級の須崎優衣は「自分の攻めるレスリングを貫き、自分が全勝して日本の優勝に貢献できるように頑張りたい」と話す。

 U-23世界選手権には、同じ世界チャンピオンの奥野春菜(至学館大)が55kg級に出場。優勝したものの、表情に明るさはなく、コメントからも不満の残る内容だったことは明白。世界一の選手にとって、研究されるのは宿命。須崎にも同じことが言えるが、「研究されても、勝つ選手は勝ちます。勝っていかなければならない。一歩先をいくレスリングをやり、勝つことにこだわって闘いたい」と、“新たな敵”へ挑む。

 日本選手団は下記の通り。58kg級は南條早映(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が出場予定だったが、負傷のため、9月のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)3位の花井瑛絵(愛知・至学館高)が出場する。

 出場国は日本、中国、米国、ウクライナ、ロシア、アゼルバイジャン、モンゴル、スウェーデンの8ヶ国。

役員

【監 督】笹山秀雄(自衛隊)、【コーチ】吉村祥子(エステティックTBC)、志土地翔大(至学館大職)

【ドクター】瀬尾理利子(スポーツ医科学委員会)、【トレーナー】佐藤守重(JSC日本スポーツ振興センター)

【帯同審判】増田莊史(香川・多度津高教)

選手

▼48kg級 須﨑  優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高) 
▼53kg級 向田  真優(至学館大)
▼55kg級 角谷萌々果(至学館大)
▼58kg級 花井 瑛絵(愛知・至学館高)
▼60kg級 川井友香子(至学館大)
▼63kg級 伊藤友莉香(自衛隊)
▼69kg級 森川  美和(東京・安部学院高) 
▼75kg級 古市  雅子(日大)

 






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