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2018.03.02

【2018年アジア選手権・特集】55kg級に新星誕生! 勉強にも集中することで実力アップ…女子55kg級・五十嵐彩季(愛知・星城高)


満点に近い内容でアジア・チャンピオンに輝いた五十嵐彩季

 【ビシュケク(キルギス)】女子の先陣を切って、18歳になったばかりでシニアの国際大会は初出場となる55kg級の五十嵐彩季(愛知・星城高)が君が代を鳴り響かせた。

 五十嵐は「すごくうれしい」と第一声。決勝までの3試合、すべて圧勝と言える内容での優勝を指摘されると、「シニア初の国際大会で、闘う前は少し緊張したいたけど、闘ってみると…」と照れ笑い。「やってきたことをすべて出そう、攻めよう、という気持ちが出たことがよかった」と勝因を分析した。

 昨年はクリッパン女子国際大会(スウェーデン)のカデット52kg級で優勝し、国内でもインターハイ56kg級を制した。だが、それらはカデットであり、高校生の大会での成績。12月の全日本選手権では決勝に進み、世界2位の向田真優(至学館大)相手に善戦したが、向田が腰を痛めていて試合後は立てなくなるほどだったためとの見方があった。

 だが、こうしてシニアのアジア選手権で圧勝優勝した内容と結果を見ると、シニアの国際舞台で通用するだけの実力があることを証明されたと言える。世界一奪還を目指す向田だが、国内では尻に火がついた状況に追い込まれていると言っていい。

 五十嵐は急成長の要因を「東京オリンピックを目指そうという気持ちが強くなったから」と話す。「オリンピックを目指そうという気持ちが、努力しようという気持ちにつながっています」と言う。その気持ちに加え、練習場所である至学館大では、登坂絵莉、向田、奥野春菜といった世界のトップ選手がずらり。

 姉で大学の主将を務める五十嵐未帆も世界ジュニア選手権での優勝を経て昨年はU-23世界選手権で優勝するなど、急成長を遂げている選手。こんな練習環境で鍛えられれば、実力がついていくのは当然だろう。姉とはよく自主トレもするそうで、1人ではめげることでも、2人なら頑張れる。

セコンドについた志土地翔大コーチが祝福

 ふだんの練習から見ている志土地翔大コーチ(至学館大職)は「勉強もしっかりやっているからですよ」と別の角度から成長を分析する。勉強もしっかりやることで、ふだんの生活にめりはりがつき、礼儀よくなり、そうした姿勢がレスリングに影響しているという。

 栄和人監督(日本協会強化本部長)は「生活がだらしない選手では世界で勝てない」と、部屋の整理整頓などからしっかりやらせている。生活のすべてがレスリングの実力アップへとつながるのであり、マットを降りたところでも真摯な姿勢を貫いていることが、急成長の最大の要因なのだろう。

 圧勝優勝の中にも「最後まで取り切ること」という反省は残った。「点を取ったあと、もう1個つなげることができていなかった」とのことで、志土地コーチも「もっとアグレッシブに、どんな試合でもテクニカルするくらいにやってほしい」と要望した。

 3月17~18日のワールドカップ(高崎市)には2番手ながらエントリーされている。世界の強豪を相手に1試合は実力を試してみたいところ。そのあとはジュニアクイーンズカップ、JOC杯と続き、本来のカテゴリーであるジュニアの世界選手権出場、そして世界一を目指す。

 「順番が変わってしまったけど、ジュニアでも頑張りたい。今年は大事な年になります。もっと努力していきます」。あどけない表情のなかにも東京オリンピックをしっかりと見つめていた。







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