日本レスリング協会公式サイト
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2018.03.09

「協会としてガバナンスをしっかりし、自浄能力を」…メディアとの一問一答


 3月8日に行なわれた日本協会理事会を受け、馳浩副会長、藤沢信雄・倫理委員長(大東大監督)、富山英明常務理事(日大教)の3人が、世間を騒がせているパワハラ問題について記者会見。藤沢委員長が理事会での審議事項を説明したあと、記者からの質問を受けた。

 倫理委員会は、協会と利害関係のない弁護士による第三者委員の調査を決定。この日までに下記の3人が選出され、理事会で承認された。

 有田知徳 弁護士(銀座中央法律事務所)
  1974年から検事を務め、東京高検刑事部長や仙台高検検事長を歴任し、2010年から弁護士活動。企業の不祥事案件調査や一般企業の法務やコンプライアンスなどを取り扱っている

 政木道夫 弁護士(シティーユーワ法律事務所)
  1989年から検事を務め、東京地方裁判所裁判官や東京地方検察庁特別公判部などで活動。2004年から弁護し活動。2011年にはオリンパス第三者委員会を務めた

 須藤修 弁護士(須藤綜合法律事務所)
  1980年に弁護士登録。東京八重洲法律事務所で活動を始め、2016年に須藤綜合法律事務所を開設。JVC・ケンウッド・ホールディングズなど3社の第三者委員会を務めた。

 倫理委員会の藤沢信雄委員長(大東大監督)は選任理由を「第三者委員としての調査経験・実績が抱負」「公平性・多様性を考慮し、検察官出身の弁護士、裁判官経験を有する弁護士、民事専門弁護士、という構成にした」「いずれも当協会およびレスリング競技との間に利害関係、その他特別な関係がない」と説明。


約60人が待つ記者会見に臨んだ馳浩副会長(向こう側)ら

 ――理事会の中では具体的にどんな話がありましたか?

  理事会の冒頭、福田富昭会長から「週刊文春」によるパワハラ疑惑が生じたことが報告され、倫理委員会の話し合いの結果、協会と利害関係のない第三者委員を選任し、そのもとで事実関係を調査することになりました。

 ――第三者委員が選任され、具体的にいつから、どのような形で聞き取りが始まるのでしょうか。

 藤沢 3人の弁護士に一任している。いつから、ということは聞いていない。希望としては、できるだけ早く始めてもらい、2~3週間の内に決めてほしいと思っている。

 ――何人くらいから聞き取る予定でしょうか。

 藤沢 具体的には聞いていません。私が考えている人はいるが、第三者委員がどう考えているか分からない。

  倫理委員会のメンバーはレスリング界の人間です。そうではない立場の方を任命した。だれに意見を聞くか、どうやって聞き取りをするかなどは、すべてお任せします。

 ――栄強化本部長からは「体調不良」との連絡が入っているのですか?

  きのう、本人とも電話で話しました。憔悴していることがうかがえました。「報道によって、言った、言わない、が一人歩きするのはよくない。中立な立場の人から意見を聞かれるようになるから、その場できちんと話した方がいいですよ」と伝えました。その段階では、「ワールドカップ(3月17~18日、高崎市)もあるし、しっかり食べて、頑張ってください」と伝えましたが、きょう、指揮は笹山秀雄強化委員長に任せることになりました」

 ――第三者委員に、具体的にこの部分を調べてほしい、という部分はどんなものがありますか?

  告発状はレスリング協会には届いていません。会長をはじめ協会の理事は見ていないと思います。私も全文は目にしていません。告発文の内容の事実関係をしっかり確認してほしい、というだけです。報道で名前の挙がっている方は、所属との問題もありますね。本人は話してもいい、と思っても、所属がどうか。所属とも話し合い、ストレスのかからない状況で話してほしいと思っています。

 ――基本的には、パワハラの有無を確かめることになりますか?

  主語がだれなのか、というのがひとつの問題だと思います。ALSOKを通じた伊調さんの声明文には「告発状には一切かかわっていない」とあります。でも、話題の中心になっているのは伊調さん。どういった経緯なのかは私たちには知り得ない。伊調さんが話しやすい環境、ストレスのかからない環境にもっていき、正直に話していただくのがいいのではないかと、理事は全員が思っていると思う。

 ――パワハラという問題が出てきたことの協会として受け止めは?

  私は「パワハラ? そんなことがあったの?」と思いました。会長や(高田裕司)専務理事、栄本部長を含め多くの理事は「この時期に、なぜこの話題が出てくるのかな」と戸惑いがあったと思う。具体的にだれが告発状を出したのかも、当初は分からなかった。協会としては、ガバナンスをしっかりし、自浄能力も働かせなければならない。そこで中立な立場の第三者委員をたてた。事実はどうなのか。報道に出てくる人に対しては、しっかり事実関係を確認してほしいと思う。

 ――第三者委員の調査があがってきて、パワハラが事実だった、事実ではなかった、という場合の協会としての対応は?

  第三者委員からあがってくる報告、まず倫理委員会に来ます。個人情報などを確認のうえ、意見を述べた方々に対して『これでいいのか』という再確認が必要です。もしかしたら『そんな意味で言ったんじゃない』となるかもしれない。不服があるなら受け、再検証することもある。そのうえで、臨時理事会を開催し、理事全員で今後について検討することになる。まず告発状を確認したい。

 ――我々(メディア)に対して、報告の公表というのは、どの段階でしていただけますか?

  公益財団法人として、公表の必要性は当然あります。どの段階で公表するべきかは、まだ固まっていません。例えば、第三者委員から倫理委員会にあがってきた時点なのか。当事者に再確認することが決まりましたので、この段階でやるのは違うと思います。臨時理事会で理事全員が目を通したあとに公表するのが誠意ではないかと考えています。

 ――第三者委員による事実認定があった、なかった、のすべてを倫理委員会で吸い上げるのか?

  そのことも含め、協会の人間があまり口をはさむべきではない。選んだ以上、どこでやるか、だれに聞くかのすべてを任せることが中立性を出すことになる。

 ――事実かどうかの判断をしてもらう、ということか。

  第三者委員は、「第三者委員としての調査経験・実績が抱負」「公平性・多様性を考慮し、検察官出身の弁護士、裁判官経験を有する弁護士」「民事専門弁護士」という構成になっています。いま、おっしゃったような懸念を含めてすべてを明らかにしていただけるものと思っている。倫理委員会から、ああしろ、こうしろということは僭越だ。

 藤沢 第三者委員のやり方をゆがめることがあってはならない。

 ――聞き取りの対象となっている安達巧氏(注=告発者として実名でメディアへ。日体大&日本文理大前監督)は、メディアの取材の中で「協会の調査には応じない」と言っています。これについてはいかがでしょうか。

  私たちが答えることではないと思います。第三者委員から連絡が行くと思いますが、そこで両者で話し合ってもらう問題。「もし」という前提のもとで答えてしまうと、安達さんに圧力をかけてしまうことになる。

 ――栄本部長がワールドカップの監督を休養する理由は?(注=理事会では「監督休養」となったが、栄本部長の大会での役職は「本部長」。したがって「本部長休養」)

 富山 体調不良で、大会までに回復の見込みがないとの状況。今の状況では自信がない、とのことだった。大事な大会なので、笹山秀雄女子強化委員長(自衛隊)に任せることにした。

 ――レスリング協会の皆さんとして、伊調馨選手、日本最強のアスリートの一人だと思いますが、今後、どのような支援や強化をしていくのか、今の段階ではどうお考えですか。

  まず本人の気持ちをしっかり受け止めたい。例えば東京オリンピックを目指したい、現役を続けたい、というのら、これまでの実績をふまえ、本人の望む練習環境、その時のコーチをどうするか、支援体制をどうするか、最近ではハイパフォーマンスセンターで有力な選手には総合的な支援の制度ができていますが、そうしたことを含め、全面的な支援をしたいと思っています。日本レスリング協会の女子チームは、だれが出ても金メダルを取れるような強化しています。若手も育っています。「何としても伊調さんを倒したい」と思ってやってきた川井梨紗子さんのような選手もいます。実績と可能性のある選手には、同じような環境を提供するよう努力していきます」

 ――内閣府の公益認定委員会は独自に調査すると言っています。その調査とレスリング協会の調査の関連は? 分けてやるのか、一体となってやるのか。

 藤沢 すりあわせるというのは、おかしなことになる。私たちは、あくまでも第三者委員としての結論を出します。内閣府からあがってきた報告と差があった場合、微妙な差ならいいでしょうが、大きな差があった場合は、その時に検討することになります。まずは、私たちで発表します。







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