今年の世界選手権(10月20~28日、ハンガリー・ブダペスト)の代表選考を兼ねた明治杯全日本選抜選手権は、6月14日(木)~19日(日)に東京・駒沢体育館で行われる。
男女とも、昨年12月の全日本選手権を制した選手が優勝すれば代表に内定し、違う選手が優勝すれば両者間でプレーオフが行われ、勝者が代表に内定する。後者の場合で昨年の世界チャンピオンが含まれていない場合は、世界チャンピオンにも出場資格が与えられ、3選手でのプレーオフとなる。
プレーオフは7月7日(土)に埼玉・和光市民体育館で行われ(当日は全日本社会人選手権が開催されており、その試合後)、代表は協会理事会の承認によって正式に決定される。
各階級の見どころをさぐった。
《大会日程》=各日とも試合開始は午前10時 場所:東京・駒沢体育館
6月14日(木) 男子フリースタイル61・70・92㎏級 / 男子グレコローマン63・87・130㎏級 / 女子55・72㎏級
15日(金) 男子フリースタイル79・86・125㎏級 / 男子グレコローマン72・82・97㎏級 / 女子65・76㎏級
16日(土) 男子フリースタイル74・97㎏級 / 男子グレコローマン55・67・77㎏級 / 女子57・62・68㎏級
17日(日) 男子フリースタイル57・65㎏級 / 男子グレコローマン60㎏級 / 女子50・53・59㎏級
※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。
昨年の世界選手権(フランス)75kg級で初めて世界のメダルを手にした皆川博恵(クリナップ)が、強さを発揮して全日本選手権も制した。首一つ抜けている状況か。3月のアジア選手権(キルギス)で2位と力を見せたが、その後のワールドカップ(高崎市)では振るわなかった。すっきり勝ち抜き、昨年に続く世界のメダルを目指したいところ。
昨年のU-23世界選手権(ポーランド)75kg級優勝で、全日本選手権2位の松雪泰葉(至学館大)がどう挑むか。全日本選手権決勝では皆川に0-2の黒星。大きな実力差はない。4月のジュニアクイーンズカップとJOC杯で連続優勝した勢いを持ち込めるか。
同3位の阿部梨乃(自衛隊)と齋藤未来(日本文理大)が優勝争いに浮上できるか。
《歴代優勝選手》=男子フリースタイル / 男子グレコローマン / 女子
▼決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[2-0]●松雪泰葉(愛知・至学館高)
▼準決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[Tフォール6:00=11-0]●齋藤未来(日本文理大)
松雪泰葉(愛知・至学館高)○[6-0]●阿部梨乃(自衛隊)
※全日本選手権1~3位選手以外はアイウエオ順
《2017年全日本選手権優勝》
皆川博恵(みながわ・ひろえ=クリナップ)
1987年8月19日生まれ、30歳。京都府出身。立命館宇治高~立命館大卒。162cm。2017年世界選手権75kg級3位、2018年アジア選手権2位。旧姓鈴木。
《2017年全日本選手権2位》
松雪泰葉(まつゆき・やすは=至学館大)
1999年11月5日生まれ、18歳。愛知県出身。愛知・至学館高卒。173cm。2017年世界ジュニア選手権72kg級2位、2017年U-23世界選手権75kg級優勝
《2017年全日本選手権3位》
阿部梨乃(あべ・りの=自衛隊)
1995年3月5日生まれ、23歳。青森県出身。東京・安部学院高~日大卒。158cm。2017年全日本社会人選手権75kg級2位
《2017年全日本選手権3位》
齋藤未来(さいとう・みく=日本文理大)
1996年12月8日生まれ、21歳。千葉県出身。東京・安部学院高卒。163cm。2017年全日本女子オープン選手権75kg級1位
小松佑寧(こまつ・ゆね=法大)
1998年7月14日生まれ、19歳。東京都出身。東京・日本工大駒場高卒。171cm。2018年JOC杯2位
土橋奏珠(どばし・かなみ=至学館大)
1996年10月4日生まれ、21歳。秋田県出身。愛知・至学館高卒。156cm。2017年全日本選手権5位