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2018.10.10

【特集】2018年世界選手権へかける(17)…男子フリースタイル74kg級・藤波勇飛(山梨学院大)


《JWFデータベース》《UWWデータベース》《国際大会成績》
《勝者の素顔=JWFフェイスブックインスタグラム


(文・撮影=保高幸子)

藤波勇飛(山梨学院大)

 昨年70kg級で世界3位の藤波勇飛(山梨学院大)は、今年はオリンピック実施階級の74kg級で世界選手権に出場する。6月の全日本選抜選手権はけがのため棄権。7月の代表決定プレーオフにかけ、一発勝負を見事にものにした。今年の世界選手権の抱負を聞くと、「表彰台を目指す」と静かに語った。

 昨年の世界選手権は、大会前から「勝てる」という予感や自信のようなものがあったようだ。「ノリノリだった。楽しくて仕方なかった」というが、今年は「ドキドキ、わくわくします」と少し違う気分。オリンピック実施階級での挑戦となり、しかも74kg級は強豪が揃っており、誰もが認める激戦区。本人はもちろんだが、この中で藤波がどう闘うか、世界中のファンも楽しみにしている。

74kg級としては、まだ筋肉が足りていない

 昨年、世界選手権が終わると12月の全日本選手権では74kg級に出場し、全試合を2分以内に終えるという快勝続きで難なく優勝。今年4月のワールドカップ(団体戦=米国・アイオワ)と8月のアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)で銅メダルを獲得した。階級をアップして闘ってみて藤波が感じたのが「70kg級とはパワーが違う」こと。

昨年の世界選手権3位決定戦でジョージア選手と闘う藤波

 東京オリンピックを見据えて早めに74kg級に上げたこともあり、「まだ筋肉が足りていない」と自認する。現在はトレーナーについてパワーをつける努力をしているところだ。リオデジャネイロ・オリンピック予選までは65kg級で挑戦していたが、激しい減量をすることで力を発揮できないことも多かった。現在は通常体重が78kg。当日計量にはちょうどいいようで、「体重はこのまま、筋肉量を増やすなどで内容を変えていく」という。

 モットーは「びびらない」。この“びびる”は、“ひるむ”ということではないという。強い選手と闘いたいと思うタイプの藤波は、ジョーダン・バローズ(米国=オリンピックと世界選手権合わせて5度優勝)などのスター選手と対峙すると、「この選手と闘えるんだ」と憧れの気持ちが出てしまうという。相手によって気持ちが揺らぐようでは、勝ち上がることは難しいという戒めだろう。

世界3位の実績は70kg級時代の過去のもの!

昨年の世界選手権。次に期待されるのは、金メダルでのウイニング・ラン

 テクニックに関しては、以前から「相手を抱えてしまうところを直したいと思っている」と言う。今年も、持ち上げられ4点を取られてしまう場面もあった。パワーの差があればなおさら相手は持ち上げてくる。そうなる前に素早く展開を作れるように、と考えて練習しているという。

 若手成長株だった藤波も、今や憧れの対象となる位置にいる。相手をひるませることもあるだろう。だが、「去年世界でメダルを獲得したから、今年も獲れると思われることもあるけど、そんなに甘くない」ときっぱり。今年74kg級で闘ってきた藤波本人が、自分の立ち位置をよく分かっている。

 「厳しいオリンピック階級でもまれて、結果を残していきたいと思う」。世界3位の実績は70kg級時代の過去のもの、とかぶとの緒を締める。

 「今はチャレンジャーの立場になった。だから負けることがどうこうよりも、勝つことに貪欲になっている」と藤波。オリンピックへ向けての第一歩がこの世界選手権。「しっかり仕上げていきたい」と気を引き締めている。







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