【ブダペスト(ハンガリー)】2018年世界選手権最終日は10月28日、当地で男子グレコローマン3階級のファイナルが行われ、ロシアが3階級とも優勝した。
77kg級はアレクサンダー・チェヒルキン。オリンピック2連覇のロマン・ブラソフの壁もあってロシア代表になれなかった選手で、今大会は決勝で地元ハンガリー選手を破り、32歳にして初の世界一へ。
97kg級は昨年98kg級2位のムサ・エブロエフ。準決勝で5年連続世界一を目指すアルトゥール・アレクサニャン(アルメニア)を破っての栄冠。130kg級は2016年リオデジャネイロ・オリンピック3位で昨年のU-23世界選手権優勝のセルゲイ・セメノフ。
男子グレコローマンは昨年優勝がなかったロシアが6階級で優勝し、昨年の汚名を注いだ。国別対抗得点は178点をマークし、2位のハンガリーに95点もの大差をつけて優勝。優勝がなくとも勝った昨年に続いて世界のトップを守った。
10階級40選手のメダリストのうち、旧ソ連・東欧が29選手と4分3近くを占めた。旧ソ連以外のアジアは8選手(トルコ4、イラン1,韓国2、中国1)、パンアメリカン2選手、西欧1選手だった。
各階級のファイナル成績は下記の通り。
【77kg級】
▼決勝
Chekhirkin, Aleksander(ロシア)○[3-1]●Loerincz, Tamas(ハンガリー)
▼3位決定戦
Nemes, Viktor(セルビア)○[6-2]●Kessidis, Alexandros Michel(スウェーデン)
Kim, Hyeon-Woo(韓国)○[3-1]●Nalgiev, Bilan(ウズベキスタン)
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【97kg級】
▼決勝
Evloev, Musa(ロシア)○[7-2]●Milov, Kiril Milenov(ブルガリア)
▼3位決定戦
Aliyari Feyzabadi, Mahdi(イラン)○[不戦勝]●Aleksanyan, Artur(アルメニア)
Kajaia, Mikheil(セルビア)○[4-4]● Kiss, Balasz(ハンガリー)
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【130kg級】
▼決勝
Semenov, Sergey(ロシア)○[Tフォール、9-0]●Coon, Adam(米国)
▼3位決定戦
Kim, Min-Seok(韓国)○[2-1]●Popp, Eduard(ドイツ)
Pino Hinds, Oscar(キューバ)○[3-1]●Nabi, Heiki(エストニア)
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《国別対抗得点》
[1]ロシア 178点、[2]ハンガリー 83点、[3]トルコ 75点、[4]アゼルバイジャン 60点、[5]セルビア 60点、[6]アルメニア 56点、[7]ドイツ 49点、[8]中国 49点、…[23]日本 14点