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2018.11.10

U-23世界選手権(ルーマニア)出場の男子グレコローマン・チームが出発

ルーマニアへ向かった男子グレコローマン・チーム

 11月12日(月)~18日(日)にルーマニア・ブカレストで行われるU-23世界選手権に出場する男子グレコローマン・チームが11月9日、成田空港から出発した。

 笹本睦監督(日本オリンピック委員会)は「(シニアの)世界選手権は惨敗と言うほどだとは思わないが、太田(忍)がメダルを取れなかったのは痛かった。コーチ陣に『太田ならメダルを取れるだろう』という気持ちがあったのは確か。今回の文田に対しても、そういう気持ちを持ってしまうかもしれないが、それではいけない」と気を引き締める。

 世界選手権は「試合運びがよくない選手が多かった。リードしながら、強引に取りに行って逆転されるとかがあった」と分析し、技術が劣っているというより、勝つための戦術が足りなかったと見ている。その再発防止を心がけ、「文田以外の選手にもメダルを取らせたい。重量級も勝ってほしい。そのための意識づけをしっかりしたい」と話した。

 監督を支えるコーチは、松本隆太郎(日体大専任コーチ)、斎川哲克(栃木・足利工高教)という2012年ロンドン・オリンピック代表のコンビ。「若いコーチも大舞台で経験を積み、日本の競技力を押し上げる力になってほしい」と、大会を通じて指導者のスキルアップ求めた。

「結果を残さなければならない大会」…文田健一郎

 9月の世界大学選手権(ブラジル)に続いて主将を任命された130kg級の貝塚賢史(茨城県競技力向上対策本部)は「選手数もレベルもこちらの大会の方が高いと思うけれど、2大会連続(の主将)なので、しっかりまとめたい。去年参加した選手もいるし、去年の世界チャンピオンの文田もいる。チームとして去年よりいい成績をとることを目標としたい」と言う。

 個人としては、「去年の新さん(園田=ALSOK)が5位だったので、それを超えることを目標にし、新さん以外にも選手がいることを分かってもらえるよう頑張りたい」と話す。一方で、ターゲット選手のハンガリー合宿で先月の世界選手権を視察し、重量級は世界と大きな差があることを感じたのも事実。簡単に勝たせてもらえないことは承知している。

成田空港でのミーティング

 それでも、「新さん一人では駄目。(自分が)下から突き上げてレベルを上げないと、日本の重量級は相手にされなくなる」と話し、好成績を求める。

 昨年の59kg級世界王者としてU-23の世界選手権に挑む文田健一郎(ミキハウス)は「結果を残さなければならないと考えている。きっちり優勝し、12月(全日本選手権)に向けて弾みをつけたい」ときっぱり。「自分が引っ張るというより、みんなで好成績を取りに行く大会」とも話し、チーム一丸となって闘うという。

 同じ山梨県出身の乙黒拓斗(山梨学院大=フリースタイル65kg級)が世界王者になったことも刺激材料。「スタイルは違うけど、同郷の選手で切磋琢磨できている。負けたくない、という気持ちは持っています」と言う。

 山梨県に基礎を築いた父・敏郎さん(山梨・韮崎工高教)からの遠征前のメッセージや激励は、特になし。「言わなくても、ということだと思います」。求められているのが何かは、しっかり伝わっているのだろう。

 日本選手団は下記の通り。このあと、女子チームが11日(日)、男子フリースタイル・チームが13日(火)に出発する。(写真提供=クリナップ・今村浩之監督)


役員

【総監督】赤石光生(日本オリンピック委員会)

【男子グレコローマン監督】笹本睦(日本オリンピック委員会)、【同コーチ】齋川哲克(栃木・足利工高教)、松本隆太郎(日体大専任コーチ)

【女子監督】笹山秀雄(自衛隊)、【コーチ】齊藤将士(警視庁)、志土地翔大(至学館大)

【監督】鈴木豊(自衛隊)、【コーチ】湯元健一(日体大教)、前田翔吾(アシスタントナショナルコーチ/クリナップ)

【トレーナー】大山貴裕(NTT東日本関東病院)、梶原健一(芦屋中央病院)、【ドクター】根井雅(帝京大スポーツ医科学センター)

【帯同審判】増田莊史(香川・多度津高教)


選手

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 小川翔太(日体大)
▼60kg級 文田健一郎(ミキハウス)
▼63kg級 遠藤功章(日体大)
▼67kg級 中橋 涼(日体大)
▼72kg級 澤田夢有人(日体大)
▼77kg級 葛谷拳龍(神奈川大)
▼82kg級 鶴田峻大(自衛隊)
▼87kg級 塩川貫太(クリナップ)
▼97kg級 奈良勇太(警視庁)
▼130kg級 貝塚賢史(茨城県競技力向上対策本部)

 【女子】
▼50kg級 五十嵐未帆(至学館大)
▼53kg級 角谷萌々果(アイシン・エイ・ダブリュ)
▼55kg級 五十嵐彩季(至学館大)
▼57kg級 花井瑛絵(至学館大)
▼59kg級 熊野ゆづる(日大)
▼62kg級 川井友香子(至学館大)
▼65kg級 源平彩南(至学館大)
▼68kg級 森川美和(日体大)
▼72kg級 松雪成葉(至学館大)
▼76kg級 松雪泰葉(至学館大)

 【男子フリースタイル】
▼57kg級 長谷川敏裕(日体大)
▼61kg級 藤田雄大(青山学院大)
▼65kg級 樋口 黎(日体大助手)
▼70kg級 基山仁太郎(日体大)
▼74kg級 三輪優翔(日体大)
▼79kg級 山崎弥十朗(早大)
▼86kg級 松雪泰成(専修大)
▼92kg級 石黒峻士(日大)
▼97kg級 園田 平(自衛隊)
▼125kg級 山本泰丈(日大)







2023年世界選手権/激戦の跡
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