世界レスリング連盟(UWW)は、2018年の「ブレークアウト・パフォーマー・オブ・ザ・イヤー」(最も飛躍した選手)に、男子フリースタイル65kg級の乙黒拓斗(山梨学院大)、男子グレコローマ55kg級のエルダニズ・アジズリ(アゼルバイジャン)、女子57kg級の栄寧寧(ロン・ニンニン=中国)の3選手を選んだ。
乙黒は世界選手権初出場で、2015年世界カデット選手権54kg級で優勝したあと初の個人戦の世界レベルの国際大会であるにもかかわらず、ロシア王者やアジア大会王者を破るなどして優勝。日本男子の最年少優勝記録を44年ぶりに塗り替えたことが評価された。
26歳のアジズリは世界選手権初出場で優勝。5試合中、準決勝以外の4試合でテクニカルフォール勝ちし、決勝も10-0の圧勝だった。
21歳の栄寧寧は5位に終わった前年58kg級に続く2度目の世界選手権で優勝。今年は、他にヤリギン国際大会(ロシア)、アジア選手権、中国オープン、ポーランド・オープンで優勝し、U23世界選手権2位、メドベジ国際大会(ベラルーシ)3位の成績。メダルラッシュの1年間だった。