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2019.04.03

【2019年全国高校選抜大会・特集】ユース・オリンピックの屈辱をばねに、平常心で優勝…60kg級・藤田颯(関東・花咲徳栄)


(文・布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

ユース・オリンピックの不振をはね返して全国一の藤田颯(関東・花咲徳栄)

 個人戦60㎏級は、藤田颯(関東・花咲徳栄)が決勝で昨年のインターハイ55kg級王者の清岡幸太郎(四国・高知南)に対し、タックルからアンクルホールドを4回転連続で決め、わずか24秒でテクニカルフォール勝ち。昨年(55㎏級)の3回戦で敗れた雪辱を晴らすとともに、初の高校タイトルを手にした。

 藤田は「前回はラスト10秒くらいで競り合った末に負けてしまった」と振り返る。「これで(清岡とは)高校生になってからは2勝1敗と勝ち越しました。アンクルホールドは狙っていたわけではないけど、バックを取ってからの攻撃はずっと練習していました」

 転機は昨年、男子フリースタイルの選手としては日本から唯一出場したユース・オリンピック(アルゼンチン)だった。結果は予選リーグ戦で一試合も勝てなかったうえでの5位。世界の壁を痛感し、自分のレスリングを見つめ直した。

 「ユース・オリンピックの時は、常に先に点数を取られていた。そうなると何もできない状態になってしまいがちなので、今回は先制点を許しても気持ちを変えずに自分のレスリングをしようと努めました」

 うまくいかず、気持ちが荒れた時もあったが、そんな藤田を救ったのは高坂拓也監督からのアドバイス。「しっかりと心を整えたら、相手に関係なく勝てる」と思える内容だった。

試合前はリラックス、そして5分前から集中!

 無心で前へ。それが今大会のテーマだったが、心を整えるため試合前の精神統一も欠かさなかった。「ちょっと前まで精神統一をやりすぎて、30分くらい一言も喋らないようなこともありました(苦笑)。なので、今回は試合前でも少しリラックスするようにして、試合の5分くらい前から集中するように心がけました」(藤田)

準決勝、決勝(上写真)とも、得意技のアンクルホールドがさえた

 準決勝では竹内玲音(岐阜・岐南工)のパワーあふれる組み手の前に先制点を許したが、心が乱れることはなく、得意のアンクルホールドで回し続け得点を続け、最後は竹内が強引に投げに来たところを、巧みにさばいてフォール勝ちを収めた。「今回は準決勝というわけではなくどの試合も印象に残っていますね」

 4月からは3年生になる。狙うのは兄2人(雄大=青山学院大~現自衛隊、大貴=現法大)がなし得なかった高校三冠王だと語気を強めた。そのためには「やるべきことをしっかりやろう」と心に決めている。

 「誰が相手であろうと関係なく、勝ち続けられる選手になりたい」。ユース・オリンピックから半年しか経っていないのに、藤田の面持ちは少年から青年のそれに変わりつつあった。心を整えながら突っ走れ。







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