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2019.04.09

男子グレコローマンの全日本チームが合宿スタート

新年度最初の合宿をスタートした男子グレコローマン・チーム

 アジア選手権(4月23~28日、中国・西安)の代表選手を含む男子グレコローマン・チームが4月8日、神奈川県横浜市の日体大で合宿をスタート。西口茂樹・強化本部長と赤石光生・強化副本部長も見守る中、同大学の学生選手とともに汗を流した。13日まで行い、14日からは味の素ナショナルトレーニングセンターで出発まで続ける。

 松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は「味の素トレセンでの合宿は最終調整なので、この合宿で追い込みをかける。代表以外の選手は、6月の全日本選抜選手権前の最後の全日本合宿。他チームの選手を相手に意識を高めた練習を望みたい」と話した。

 新ルールになってから一貫してやってきているのがグラウンドの強化。この日の練習でもグラウンドの攻防を真っ先にやり、最重要課題として取り組んでいることがうかがえる。同委員長は「きつい時にやっている技が、試合で出る技。きつい状況の中でも自分の得意技が出せるように追い込みたい」と話した。

最重要課題のグラウンドの攻防練習

 全日本トップ選手と日体大の学生選手とでは、そのままなら実力差が大きいのは確か。しかし、全日本選手同士で激しい練習をやった直後にインターバルあけの学生選手とやる時は、互角近くの闘いになる場合もある。「全日本選手は学生選手に負けてなるものかとプライドを出すし、学生選手は全日本選手を破ろうと必死になる。お互いにとってプラスになる」と、全日本&日体大の選手でやる練習のメリットを説明した。

 アジア選手権については、来年3月末に予定されているオリンピック・アジア予選の前哨戦と位置づける。理想は今年9月の世界選手権(カザフスタン)で全階級の出場枠を取ることだが、現実問題としてはアジア予選でかなりの階級で出場枠獲得に挑むことが予想される。「アジアの勢力をしっかり確認し、試合内容とともに結果にこだわりたい」と言う。

 11日は報道陣への練習公開が予定され、現段階で23社から43人の記者・カメラマン・TVクルーが申請している。「場所も場所だけに(都内から外れている)、そう多くは来ないと思っていた。注目されるのはうれしい。プレッシャーになると思うが、東京オリンピックのプレッシャーはこれ以上。(選手は)プラスのエネルギーとし、メディア対応に慣れてほしい」と話した。

「ぜひ注目してください」…文田健一郎(ミキハウス)

2年ぶりにアジア選手権に出場する文田健一郎(ミキハウス)

 59kg級で優勝した2年前に続くアジア選手権の出場になる60kg級の文田健一郎(ミキハウス)は「体重も落としつつあり、いい感じできています。(前回は前日計量下での優勝だったが)当日計量のルール下では違うでしょうし、このあたりもしっかりやってきたい。アジアの60kg級のレベルを再確認し、6月の全日本選抜選手権につなげたい」と話し、アジア選手権で勝つ目標とともに、見つめているのは世界選手権の代表争いだ。

 この冬は全日本の欧州遠征に参加せず、国内で調整をやってきた。「現地での合宿練習があれば参加したと思いますが、大会参加だけだったので、減量するより、国内で自分の形をしっかり作ろうと思いました」と、その理由を説明した。国際大会の試合間隔が空いても、さほど苦にはならないのだろう。

 公開練習に来る報道陣のお目当ては前世界王者の文田であることは間違いない。そのプレッシャーを問われると、「あまり感じない方なんです。注目していただけるのは、ありがたいこと。ぜひ注目してください」と余裕十分。

オリンピック王者に挑めるか、初出場の小路直頌(自衛隊)

 この冬、全日本チームの遠征(ハンガリー、ブルガリア)に初参加した77kg級の小路直頌(自衛隊)にとっては、今度は全日本王者として臨む初の大舞台。「ハンガリーとブルガリアで成績は出せなかったけど、海外遠征を経験したことで、外国の雰囲気や調整も慣れました。緊張感はその時ほどありません」と、経験が大きなパワーとなった様子。

松本慎吾強化委員長に挑む小路直頌(自衛隊)

 「オリンピック前年なので、内容ではない。結果を出さなければオリンピックは遠い。結果を第一に考え、メダルを目指します」ときっぱり。アジアの77kg級といえば、2012年ロンドン・オリンピック王者でもある金炫雨(韓国)がいて、ハンガリーの大会で直に見ている。「ポイントをやっていけない時には絶対にやらないなど、手堅いレスリングをやりますね。不安定さがなく、確実なレスリングをやっています」との感想を持ったという。

 「闘うとしたら最初? それとも決勝?」との問いには、「アジアで勝つためには、どこで当たっても同じでしょう(勝たなければならない)」と答え、対戦を待ち望んでいた。

※本合宿は競技力向上事業の助成を受けています。


▲日体大の新入生も加わって熱気ある練習が展開された

▲練習を指揮する松本慎吾強化委員長

▲グレコローマン重量級を支える角雅人(自衛隊)







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