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2019.04.11

全日本女子チームが合宿スタート

(文・撮影=保高幸子)

アジア選手権前の最後の合宿に入った全日本女子チーム

 アジア選手権(4月23~28日、中国・西安)の代表選手を含む女子チームが4月10日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。高校・大学選手の何人かは授業のため不在だったが、日本代表として久しぶりの国際大会に臨む57kg級の伊調馨(ALSOK)を含めトップ選手らが参加。大会に向けての練習を28社58人の報道陣に公開した。

 西口茂樹・強化本部長は囲み取材で「日本はやはり強い、ということをアジアで見せたい。伊調はそれほど追い込んではいないが、彼女のやり方で準備してもらえればいいと思う。アジアには中国の世界王者のロン・ニンニン(丁寧寧)もいるが、伊調のほうが数段上」と期待を述べた。

 笹山秀雄・女子強化委員長(自衛隊)は記者から伊調の合宿での様子を聞かれ、「まだ慣れていないかもしれない。どんどん声をかけて、チームと一体となってアジア選手権に向かいたいと思う」と、常々話しているように、“個人競技とはいえ、チームであるという意識が選手の力になる”ことを強調。日本女子チームとして全階級メダルを目指す。

「ビデオを見ても、やってみなければ分からない」…伊調馨(ALSOK)

 報道陣から大注目を浴びる中、練習を終えた伊調は囲み取材に応じ、両足首の調子が万全ではないことを明かしたが、アジア選手権には予定通り出場する予定。今回だけでなく、復帰後の合宿にはマット練習のみに通いで参加していると話し、「いろんな選手がいて、右利きの選手と対戦することが多かったけれど、今日は左利きの選手が多かったので新鮮でした」と、全日本合宿だからこそできる強化について話した。

この日は独自の調整だった伊調馨(ALSOK)

 2年8ヶ月ぶりの国際大会となるアジア選手権には、世界王者ら現在の世界トップクラスの海外選手も参加する可能性が高い。「世界王者の中国選手との対戦は、東京オリンピックに向けて大きな一番となる。闘う全員が初対戦となる可能性が高い。 ビデオは見ているけど、 やってみないと分からないのがレスリング。不安がないと言ったらうそになる。試したい気持ちもあるし、手堅く勝ちたい気持ちも。でも、挑戦できるということがうれしい」と意気込んでいる。

 50kg級の入江ゆき(自衛隊)は、昨年はアジア選手権3位とアジア大会2位という成績だった。このアジア選手権ではどのような試合が理想かを聞かれ、「勝てば何でもいいと思っているんです」と、おっとりと答えた。「やりたいことはあります。これ、という技ではなく、全体の動きですね。ずっと取り組んでいて、それができるようになったあとに腰を痛めてしまい、できなくなってしまった。そのため落ち込んで、辛い時期がありましたが、今は良くなっています」と言う。

 その取り組みが具体的に何なのかは「内緒です、アジア選手権で見てもらえれば」と、アジア選手権へ向けて自信を見せた。

 合宿は15日まで行われる。

※本合宿は競技力向上事業の助成を受けています。


▲練習最後の補強トレーニングに取り組む伊調馨

▲アジア女王にあと一歩だった昨年のリベンジに挑む入江ゆき(自衛隊)

▲打倒中国、そしてアジア一を目指す皆川博恵(クリナップ)







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