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2019.04.30

【2019年アジア選手権・特集】階級変更は視野になし! 非オリンピック階級の星となるか…男子グレコローマン55kg級・片桐大夢(拓大)


銀メダル獲得の片桐大夢(拓大)

 【西安(中国)/文=布施鋼治、写真提供=UWWオフィシャルカメラマン・保高幸子】アジア選手権第5日。グレコーマンスタイルの初日で日本代表の中から55㎏級の片桐大夢(拓大)が唯一決勝に進出。イルコム・バクロモフ(ウズベキスタン)を相手に1-1というタイスコアながら相手にラストポイントを取られ銀メダルに終わった。

 「決勝も勝つつもりでいたけど、やっぱりシニアの壁はちょっと厚いなと思いました」

 その言葉通り、今回は片桐にとって初のシニアの国際大会出場だった。仕上がり具合は上々だったと振り返る。 「いつもは3日くらいで体重を落とすけど、今回は初のシニアの国際大会ということで1週間くらいかけて徐々に落としました」

 最初は「1、2回戦は勝てたらいい」程度の欲しかなかったが、緊張感の張りつめた会場に足を踏み入れると気持ちを改めた。「やっぱり優勝したい」

 日本代表が次々と消えていく中、片桐は順調に勝ち上がっていく。準決勝ではハンガリーGP準優勝と片桐より格上のホーラン・ザカンシャ(カザフスタン)を相手に第1ピリオドは1-4とリードされたが、第2ピリオドになると逆転。決勝へと駒を進めた。「初めは点を取られて焦ってしまったけど、相手はスタミナがそんなになかったので追い詰めて逆転することができました」

1回戦で韓国選手にテクニカルフォール勝ち

 西口茂樹本部長は目を細めた。「片桐は本番に強い子。ザカンシャにも、練習だったらすぐひねられていたかも」。その勢いで、決勝も“格上食い”が期待されたが、準決勝までの片桐の試合を見て研究していたのだろう。第2ピリオド、片桐を場外に追いやって1-1としたバクロモフは、勝ちに徹したのか、それ以上攻めてこない。カウンターが得意な片桐は追加点を加えたくても加えることができなかった。

「相手が攻めて来たら技をかけやすい。でも、ちょっと気を抜いた時に押されて点を取られてしまった。それから相手が攻めてこなくなったので、カウンターもできなくなった」

実家は美容院、父親任せのパーマにこだわる

 片桐の通常体重は58㎏程度。減量に苦しむことはないが、対戦相手との体格差にはいつも苦しむ。グレコローマンのオリンピック階級の最軽量級は60㎏級だが、階級変更は一切考えていない。「2024年のパリ・オリンピックで55㎏級、あるいは57㎏級に近い階級ができたら、その新階級を目指そうかと。正直、60㎏だったら、いくら増やしてもきつい」

決勝を待つ片桐大夢

 静岡県浜松市にある実家は美容室で、髪の毛はいつも父親に切ってもらう。髪形は、レスラーとしては珍しくパーマにこだわる。「レスリング界ではちょっと目立ちますかね。でも、自分ではいいと思います。先週も実家に戻り、父親に切ってもらいました。髪形は父にお任せです」

 試合前は、イヤホンで大好きなヒップホップを聴きながらテンションを高めるのが習慣だ。「BRON-Kの歌を聞いていると、気分が上がる。いつも同じ歌を聞きながら、『行くぞ!』みたいな感じでテンションを高めています」

 今回、グレコローマンの中では唯一の銀メダル獲得に、西口本部長は「これでさらに努力するきっかけができたのではないか」と期待する。案の定、片桐は声を大にして具体的な目標を口にした。「55㎏級では国内で敵なしになって、世界で一番になりたい」

 レスラーらしからぬキャラクターは中国でも目立っていたのだろう。試合後は現地の女性ボランティア・スタッフから写真撮影攻めにあっていた。小さな体に大きな夢。非オリンピック階級の星となるか。







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