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2019.05.22

【2019年東日本学生リーグ戦・特集】育英大が初出場初優勝! 強豪選手輩出と地方で活躍できる人材の育成を目指す


(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

初出場初優勝を達成した育英大

 5月13~15日、東京・駒沢体育館で行われた東日本学生リーグ戦で、育英大が快挙を成し遂げた。初出場にして二部リーグ優勝を収め、その勢いで防大との入れ替え戦も4-3で勝利。一部リーグ昇格を果たした。

 試合中はピリピリとしたムードを醸し出していた柳川美麿監督は、一部リーグ昇格を決めた直後には安堵の表情を浮かべた。「ギリギリだったけど、目標としていた二部リーグ優勝と一部リーグ昇格を果たすことができました。最低限結果を残せたということで安心しています」

 育英大は群馬県高崎市にある昨年創立されたばかりの新しい4年制大学。創立とともにレスリング部をスタートさせた柳川監督の父・益美さん(現群馬県協会会長)は1979年に群馬大にレスリング部を立ち上げ、途中から美麿監督も同部で指導していた。

 「父の退職に伴い、群馬大のレスリング部はなくなってしまった。そこで育英大学にレスリングを立ち上げたわけです」(柳川監督)

立大とのリーグ最終戦は黒星だったが、チームを支えた片桐龍樹主将

 全てゼロからのスタート。まずは道場の確保から始まった。「私が長く教員をやっていたこともあり、強化指定クラブとして認めてもらうことができました。学内に一面マットを作ってやっています」

 立ち上げ時は4名の部員しかいなかったが、今年は男子6人、女子5人と11人も入り、部員数は15人へ。柳川監督は独自のスカウト網があることを明かす。「僕は群馬大教育学部にいてレスリング部の監督をやっていました。その時代の教え子が地方の高校教員になっています。彼らが協力して大学のスカウトを支えてくれています。もうひとつは、私が日体大出身なので、私の同期や先輩後輩が地方で選手を育てて送ってくれます」

 短期間に強くなった理由として、片桐龍樹主将(2年)は、練習量とその質をあげる。「週6日、午前6時半からの朝練習は1時間半。午後練習は2~2時間半ほどやっています。日体大や大東文化大などにも計画的に出稽古に行っています。授業にもきちんと出ているので、午後練が終わるとグッタリしていますね(微笑)」

指導陣に元アジア・チャンピオンの木村安里コーチ

 きめ細かい指導も見逃せない。「柳川監督はすごく面倒見がいい。生徒ひとりひとりに対して1から10まで教えてくれます。レスリングだけではなく、私生活や勉強面でもいろいろアドバイスをくれます。例えば、勉強について質問すると、具体的に教えてくれるんですよ」

日体大時代に新人戦のチャンピオンに輝いている柳川監督。群馬大監督時代の2010年には全日本マスターズ選手権に出場(青が柳川監督)

 女子55㎏級で全日本選抜選手権やアジア選手権を制したことがある木村安里さんや、全国社会人オープン選手権3位の実績を持つ正保佳史さんは、群馬大時代の柳川監督の教え子で、現在は育英大のコーチとして指導にあたっている。柳川監督は「木村コーチは育英大の教務課に事務職員として働いています。正保コーチは大学院の博士課程を出て、現在は大学教員として私の下にいます。みんな大学に在籍しているので、朝練習から指導することができます」

 同監督は、強い選手とともに、地方で活躍できる人材の育成を目指している。「ウチの大学の就職先は教員か公務員が多い。もちろんレスリングも頑張らせますけど、今まで群馬大でやってきたように、地方に人材を輩出して、それぞれの地元を活性化させたい。今の大学は、高等教育機関でありながら役割的に学業より部活が中心になっているところも多い。今の時代にそぐわないかもしれないけど、高等教育機関としての役割を第一に果たしたい」

 卒業後は警察官になりたいという片桐主将に今後の展望を聞いた。「大学に在籍している間に全日本選手権にも出場して、上位に入賞できる選手になりたい」

 ゼロからのスタートでも、2年目で大きな成果をあげた。文武両道を目指す育英大は一部リーグでも嵐を巻き起こすことができるか。







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