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2019.06.20

【2019年全日本選抜選手権・特集】高校生で“日本一”! 世界選手権挑戦を目指す…男子フリースタイル79kg級・髙橋夢大(京都・網野高)

(文=東京スポーツ新聞社・中村亜希子、撮影=矢吹建夫)

大会史上初めて男子高校生で全日本選抜王者に輝いた髙橋夢大(京都・網野高)

 2019年明治杯全日本選抜選手権の男子フリースタイル79kg級は、4選手によるリーグ戦で行われ、昨年のインターハイ80kg級王者の髙橋夢大(京都・網野高)が3戦全勝で初優勝。男子で大会史上初の男子の高校生チャンピオンとなった。

 最終戦の赤地俊樹(アカチコーポレーション)戦は、積極的に片足タックルを仕掛けて2ポイントを先制。相手のタックルをしっかり切ると、前へ、前へと攻め続ける。3分49秒、10―0のテクニカルフォールで圧勝。「すごくうれしいです。12月の全日本選手権で対戦した相手なので(フォール勝ち)、しっかり落ち着いてやろう思いました」と、テレビカメラの前で行われる初めての勝者インタビューに緊張した表情で答えた。

 1、2回戦は相手にリードされながら逆転勝利だった。「自分のよさは最後まであきらめず、がんがん攻めること。高校生らしくできてよかった」と言う一方で、「決勝は緊張して足を取られてしまった。ディフェンス面が課題です」と反省も忘れなかった。

 5歳からマット運動の感覚で静岡・焼津ジュニアでレスリングを始めた。小学4年生の最後(2012年3月)で全国少年少女選抜選手権を制したが、その後はタイトルから遠ざかる。中学時代も全国王者はなく、目立つ存在ではなかった。

「もっと強くなりたい」という思いが途切れることはなかった

 しかし小学生でチャンピオンになって以来、心の中に芽生えた「もっと強くなりたい」という思いが途切れることはなかった。高校は誘いを受けた京都府の網野高校に進学。強豪チームでもまれ、開花した。

2回戦で全日本選手権2位の選手を撃破!

 網野高の吉岡治監督は「武器はタックルですね。器用さはないが、力は強いし、しんどい時に頑張れるタイプ」と髙橋を評する。クラス担任は16歳で全日本女子選手権を制し、翌1999年に17歳で世界選手権を制した正田絢子コーチ。普段の生活から自然と“高校生王者”の心得を注入されているのかもしれない。

 この優勝で、7月21日のプレーオフへの出場権を獲得し、初の世界選手権代表の望みがつながった。「高校生なので、自分の力をしっかり出して頑張りたい」。17歳の視線の先には、世界選手権、そして吉岡監督が「強くない時から『出たい』と言っていて、大きくなってからも言い続けている」と披露するオリンピック出場がある。

 「東京はちょっと厳しいかもと思うので、目標は2024年パリ大会。もっと体を大きくしたい。もっと強くなりたい」。強い信念を持ち続ける髙橋の今後が楽しみだ。







2023年世界選手権/激戦の跡
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