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2019.08.03

【2019年全国少年少女選手権・特集】全国連覇記録は中学での継続を目指す! 5連覇達成の安威永太郎(ゴールドキッズ)

圧倒的な強さで5連覇を達成した安威永太郎(ゴールドキッズ)=チーム提供

 2017年から小学校3年生以上の大会となった全国少年少女選手権。「6年連続優勝」「5年連続優勝」という記録が、間もなくありえなくなる中、今年の大会では6年生36kg級の安威永太郎(あい・えいたろう=ゴールドキッズ)が5年連続優勝を達成。小学生最後の夏を飾った。

 「うれしいです」と、4試合圧勝での優勝にニッコリの安威。5連覇の原動力に、監督の教えのほか「強くなれる環境」を挙げた。クラブ全体の向上心が、慢心を芽生えさせることなく、努力し続けることにつながったのだろう。

 父は合気道の指導者、母はスポーツ歴なし。キッズの強豪によくいる“二世選手”ではない。小学校1年生の夏休み前、東京・杉並区体育協会主催の体操教室でレスリングを体験。興味を持ち、ゴールドキッズで練習するようになった。同年の全国大会はエントリーが間に合わなかったが、翌年の全国大会は5試合に勝って優勝。

 以来、今年まで白星を積み重ねた。5回の全国大会で20試合をこなし、フォールかテクニカルフォールで勝ったのが18試合で、総失点は「8」。今年も、フォール、フォール、テクニカルフォール(11-0)、テクニカルフォール(10-0)という圧勝優勝だった。

「技のマスターにどん欲」…ゴールドキッズ・成國晶子監督

 得意技は「タックルからのエビ固め」と言うが、失点の少なさも強さを支えているのは間違いない。その点は「スピードが身上ですから」と自己分析し、相手の攻撃を寄せつけない秘訣を披露した。

タックルからグラウンド攻撃で攻める

 もちろん、うまくいかず、ポイントを取られてしまうこともある。その時は、「ちょっぴり弱気になる」とのことだが、すぐに「大丈夫」と自分に言い聞かせて乗り切っているという。

 ゴールドキッズの成國晶子監督は「勝ち負けにこだわるより、教えられた技を積極的に使おうとする気持ちがある」と、技のマスターにどん欲な姿勢を評価。クラブには、体力やバランス感覚では安威以上の選手はいるそうだが、「試合にかける集中力と物怖じしない度胸」があり、それも勝ち続けている大きな要因だという。

 小学校1年生の時の全国大会に出ていないので、「6連覇」はならなかったが、同監督は「中学へ行って全国制覇を続ければ、それも記録になるでしょ。中学では3連覇を狙わせます」と、小学校と中学校を通じての全国連覇記録を期待する。

 中学3連覇と言えば、成國監督の長男・大志(現青山学院大)が2012年に達成して以来、男子では生まれていない。「達成できますよ。大志が最後に負けて達成できなかった(全国中学生選抜大会との)3年連続中学二冠王者も狙える」とまで言う。

試合前にアドバイスを送る成國監督と安威

 中学は3学年が一緒に闘うので、1年生の時は2学年上の選手と闘わねばならず、かなり厳しいのが現実だ。安威は監督の思惑を知ってか知らずか、「年上の選手とやる時は、思い切っていきます」と気合を入れる。

 その前に、来年2月には全国少年少女選抜大会があり、こちらの3連覇もかかる(注=4年生からの大会なので、3連覇が最高)。「しっかり勝って、中学へつなげたい」と、卒業までの半年、全力で練習に打ち込むことを誓った。







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