日本レスリング協会公式サイト
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2019.08.20

世界ジュニア選手権(エストニア)出場の女子チームが帰国

 エストニア・タリンで行われた世界ジュニア選手権に出場した女子チームが8月19日、成田空港に帰国した。昨年の6階級制覇を上回る8階級で優勝し、昨年と同じ出場全選手がメダル獲得という好成績。

昨年以上の好成績で帰国した女子チーム

 吉村祥子監督(エステティックTBC)は「全階級でメダル獲得という目標が達成できた。攻めるレスリングをやり切る、という強い気持ちを誰もが持っていたことが好成績の要因だと思います。技術的には、タックルの処理がしっかりしていたことと、グラウンドへの展開が速く、1回のアタックで大量点を取れたことが大きかった」と振り返った。

 優勝を逃した2選手は、「やってきたことを、やり切る自信が不足していたのかも。少し、だと思いますけど…。それでも、負けたことで反省し、最後は勝ってメダルを取れたことで、次へのステップになってくれると思います」と期待した。

 選手の向上心も、チームとしての団結心も、すばらしいものがあったという。昨年、今年と他国が弱かったか、というと、「絶対にそんなことはない。どの国もレベルが上がっていると感じた中での成績です」ときっぱり。「いずれ、この世代が(シニアの)日本女子を支える日が来ることを感じました」と笑顔で話した。


 ■50kg級・須﨑優衣(早大=5試合すべてに1分台で勝つ圧勝優勝)「練習してきたことをやり切ることができました。大きな目標があるので、その通過点です。全試合テクニカルフォールで勝てたことは自信になります。(東京オリンピックの代表争いで遅れをとっているが)この大会で全力を出し切ることを考えていました。目の前の目標をひとつひとつクリアして、最終的にはオリンピックで金メダルを取れるように頑張りたい」

 ■53kg級・奥野春菜(至学館大=欧州ジュニア・チャンピオンを含めて4試合に快勝)「優勝できてうれしい。(失点があったけれど)首を痛めていて、自分の中では、まあまあかな、と思います。100点か、と言われると、ちょっと…。大会が続くので、次につながるよう、しっかり頑張りたいと思います。(カデット、ジュニア、U23、シニアの4部門の世界一を達成)特に意識はしていませんでした。最初の世界カデット選手権は3位でしたね。(シニア、U23の方が先で)順番は逆になりましたが、段階を踏んで強くなれているのかな、と思えるのは、うれしいです」

 ■57kg級・花井瑛絵(至学館大=欧州ジュニア・チャンピオンを含めて4試合を無失点で勝つ)「自分から攻めることが課題でしたが、今回は自分から攻められたと思います。最初からもっと攻めていたら、全試合テクニカルフォールで勝つことができたと思います。そのことは悔しいです。シニアの大会では一度も勝てていないので、まず国内のシニアの大会で勝てるように頑張りたい」

 ■59kg級・南條早映(至学館大=昨年の決勝で敗れた相手にリベンジして2年ぶりの世界一)「ホッとしました。(決勝の相手とは)正直言って不安で、やりたくない相手だったんです。最後は腹をくくって、自分の力を出し切ろうと思いました。相手を意識せず、自分のやるべきことをやろうと思って闘ったことがよかったと思います。(4試合にテクニカルフォールかフォール勝ち)テークダウンしてからグラウンドでポイントを重ねることができたたことはよかったです。インカレ(全日本学生選手権)に出ますので、優勝できるように頑張ります」

 ■62kg級・稲垣柚香(至学館大=シニア2大会に続いて今年3大会目の国際大会優勝)「国際大会では初めての62kg級。力とか体力とかがまだ足りてないと感じました。そこを強化したい。そんな中でも勝てたのは、最後まであきらめることなく闘えたからだと思います。技術がすべて通じたわけではない。最初から自分のレスリングができるようにしたい。(シニアの世界選手権まで)あと少しの期間ですけど、しっかり追い込み、優勝を目指して頑張りたい」

 ■65kg級・森川美和(日体大=2015年アジア・カデット選手権以来、2度目の国際大会優勝)「国際大会でなかなか優勝できていなかったので、優勝できてよかったです。(決勝は2-1で競り勝った)ひざの内側靱帯をけがして、たくさんの方に迷惑をかけたので、優勝して帰るという強い気持ちを持てたことがよかったと思います。けがしながらも優勝できたことを自信としたい。シニアの舞台で勝たないと意味がないので、この闘いをシニアの試合で生かしたい」

 ■68kg級・松雪成葉(至学館大=アジア・ジュニア・チャンピオンに勝って約3年ぶりの国際大会の優勝)「海外での大会で優勝することができ、自信になり、今後につながると思います。(決勝戦を競り勝てたのは)いつもは気持ちで負けてしまう部分があったけど、絶対に勝つという気持ちで闘えたことがよかったです。ジュニアで勝てたので、全日本選手権でも勝てるように、これからも必死に練習したい」

 ■72kg級・鏡優翔(JWA/東京・帝京高=2017・18年世界カデット選手権に続いて優勝)「初のジュニアの国際大会。課題はたくさんありましたが、優勝できたのはよかった。(決勝は最後に逆転)気持ちの勝負だったと思います。タックルに入って取り切れ、グラウンドへつなげる得意のパターンが出せました。(シニアのアジア選手権を制しているが)シニアでは追う側で、ある意味で気持ちは楽。今回は同世代の大会なので、気持ちの面で躊躇した面がありました。72kg級はこれが最後。全日本選手権は76kg級で優勝目指します」







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