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2019.10.22

【2019年全日本大学グレコローマン選手権・特集】“苦手”を撃破して栄冠、全日本選手権へ突き進む…60kg級・矢部和希(日体大)


(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

ライバルを破って大学王者に輝いた矢部和希(日体大)

「最近ちょっと調子が悪かったので、気持ちを切り替えて仕上げてきました」。2019年文部科学大臣杯全日本大学グレコローマン選手権最終日。大トリで組まれた60㎏級決勝では、矢部和希(日体大)が清水賢亮(拓大)を9-3で破って優勝した。

 クライマックスは準決勝の藤波諒太郎(専大)と決勝の清水戦だったと振り返る。「最近、藤波選手には3連敗中だったので、悔しくてずっと研究していました。練習していた俵返しが出せてよかった」

 決勝でも第1ピリオドで俵返しを鮮やかに決め、7-0のテクニカルフォール寸前まで追い込んだ。しかし、第2ピリオドには清水の反撃を許してしまったところを課題として挙げる。「後半は自分の形を作ることができなかった。まだまだ自分の甘いところだと思います。松本(慎吾)監督からも『圧倒して勝てるようにした方がいい』と指摘されました」

 レスリングは小学2年生の時、東海ジュニアで始めた。「レスリングの魅力は、勝った時に気持ちがいいところ」。グレコローマンを始めたきっかけは今年の世界選手権を制した同階級の文田健一郎(ミキハウス)の影響が大きい。「中3の時、健一郎先輩のそり投げを見てカッコいいと思った」

 高校は文田と同じ山梨・韮崎工業高校へ。文田の父・敏郎さんの指導で腕を磨いた。「ひとつの技術ができるまで、何時間も繰り返しできるまで指導してくれました」

文田健一郎や太田忍の胸を借りて成長

 日体大に進学した理由は、もっと強くなりたかったからにほかならない。「グレコローマンをやるなら日体大と思っていました」。現在大学3年生。練習では、憧れの文田や太田忍の胸を借りることも多い。「たまにポイントを取ることもあるけど、まだまだ全然。健一郎先輩や忍先輩が引退するまでには追いつきたい」

決勝でも大技を爆発させた

 松本監督は、矢部の成長に目を細める。「(日体大の)同じ階級にはインカレ王者の鈴木絢大がいる。今大会には2人ともエントリーしている中で、矢部はチャンスを活かして勝ちにつなげることができた。本人も大きな自信になったでしょう。12月の全日本選手権にもいい形でつなげられたと思う」

 今年の全日本選手権は、東京オリンピック出場を決めた文田は不在が見込まれ、太田は階級を上げたので、新世代同士の激突が期待される。矢部は「ライバルは今回闘った藤波選手や同じ学校の鈴木選手になる」と読む。

「もちろん優勝を狙います。そして健一郎先輩や忍先輩のような世界で活躍できる選手になって、2024年のパリオリンピックに出られるようにしたい」。矢部の活躍もあって、日体大は大会4連覇を成し遂げた。12月に鹿児島県で開催のフリースタイル大学選手権も制して、25年ぶりの団体完全制覇なるか。







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