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2019.11.02

2019年U23世界選手権(ハンガリー)出場の男子フリースタイル・チームが帰国

 ハンガリー・ブダペストで行われているU23世界選手権に出場した男子フリースタイル・チームが11月1日、羽田空港着の日本航空で帰国した。優勝はなかったものの、「銀メダル1、銅メダル3」の成績だった。

 湯元健一監督(日体大教)は「メダルは取れても、優勝選手がいなかったのは反省すべきこと。監督としての力のなさを感じました」と厳しく振り返った。ただ、決勝へ進んだ65kg級の谷山拓磨(拓大)は、リードしていて、さらに攻撃してカウンターを受けての敗北。責められない負け方と思われる。その点については「まあ…」と否定せず、「準決勝までの試合は接戦をものにしており、世界に通じる力はつけている」と評価した。

メダル獲得選手。左から早山竜太郎、谷山拓磨、瀬野春貴、石黒隼士

 全体としてタックルに入っても処理が悪く、取り切れないシーンが多かったと言う。「入ってからの処理のレベルを上げていかないとならない。各所属でもしっかりやってほしい。そこを改善すれば、シニアでも通じる選手ばかりだと思う」と総括した。

 決勝のラスト20秒までリードしていながら、タックル返しを受けて金メダルを逃した谷山は「前半にも、タックルに入りながら処理がうまくできずにポイントにつなげられなかったシーンがあった」と話し、ラストだけが問題ではないと分析。勝ちながらも競った試合ではタックルに入ったあとの処理がしっかりできなかったそうで、「日本選手相手とは違った。海外の選手は(受けてからの守りが)強い。取り切る力という課題が見つかった」と言う。

 アジアでの闘いはあるが、世界での闘いは初めて。不安があって最初はなかなか攻められなかったとのことだが、1,2回戦で最近練習しているアンクルホールドが決まり、「練習の成果が出ているのかな」と感じたそうだ。

 決勝の相手は、今年7月に石川県で行われたアゼルバイジャンの合宿(注=東京オリンピック前に同国が石川県で事前合宿をすることになり、1年前にも合宿し、谷山も参加した)で練習試合をやった相手で、その時は大差で負けたと言う。その選手と互角以上にできたことが「自信になります」と話した。9日からの全日本大学選手権を経て、12月の全日本選手権で優勝を目指すと言う。


 ■61kg級銅メダル・早山竜太郎(拓大)「初めての国際大会で、初めての外国選手との試合。ポイントを取るタイプではないのですが、外国選手相手でも攻め続けられたのがよかったと思います。1回戦でアンクルホールドが決まり、ポイントを取れて波に乗れました。準決勝でテクニカルフォール負けしたのはよくないですが、やれることはやったと思っています。タックルを取れる時に入れなかったことが反省材料。全日本選手権は61kg級で優勝を目指します」

 ■70kg級銅メダル・瀬野春貴(ゴールドキッズ)「(準決勝で)ラスト20秒まで勝っていた相手が優勝した。優勝を狙えるところにいたと思うと、悔しい。今は競技者であるとともに指導者。生徒に言っていることを自分ができているかどうかを試す大会でもあった。試合に臨む準備という点で、仕事の関係もあって100パーセントの準備ができていなかったことが悔やまれます。いい指導者になるためにも、競技者として、まだまだ頑張って経験を積みたい」

 ■86kg級銅メダル・石黒隼士(日大)「片足タックルの処理にミスが多かったことが敗因。ミスした時の修正力が欠けていた。いろいろな課題が出てきた。国内のライバルは(自分の)試合動画を見て、その弱点部分をついてくると思う。ひとつずつ見つめ、修正していきたい。メダルを取れたことは、最低限度のノルマはクリアできたと思っている。シニアの86kg級でやっていく自信にはなります。12月の全日本選手権は優勝しか考えていません。強敵はいますが、絶対に勝つつもりで、これからの2ヶ月間を頑張りたい」







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