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2019.11.11

W杯代表を含む全日本女子チームが東京で合宿スタート

(文・撮影=保高幸子)

ワールドカップへ向け、合宿をスタートした全日本女子チーム

 各世代の世界選手権が終了。今年最後の女子の主要国際大会となるワールドカップを1週間後に控え、代表選手を中心とした全日本合宿が11月10日、東京・味の素トレーニングセンターでスタートした。

 初日は授業の関係などで欠席の選手もいたものの、代表を含む約30選手が参加。通いで参加する選手もおり活気ある練習が行われた。笹山秀雄・女子強化委員長(自衛隊)は合宿の開始に先立ち、「相手の国に勝つための布陣を組む」と説明。「例年と違い、今年は6カ国での開催。全部で3試合となる。出場できない選手もいるかもしれないが、みんなでチームでの優勝に向けて頑張ろう」と選手の団結を求めた。

 ワールドカップは今年最後の世界レベルの国際大会。今年、日本女子はカデット、ジュニア、U23、シニアの各世代の世界選手権で、すべて団体1位となっている。「ワールドカップも優勝して締めくくりたい」と笹山委員長。

 合宿のテーマとしては、外国選手対策が大きい。シニアやU23の世界選手権では、外国選手によるツー・オン・ワンの体勢や、がぶり返しからの攻撃がよく見受けられ、これで失点した選手も多い。課題点を強化するため、入念に対策練習が行われた。同委員長は「腕を取られて、逃げて、ばてる…、など、腕を取られた後どうすることもできない状況があった。ワールドカップで修正できるようにしたい。今までもやってきたが、全体でこういった練習を徹底していく」と話す。

「女子唯一の団体戦、楽しみたい」…川井梨紗子主将

 オリンピック代表に内定している57kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)と62kg級の川井友香子(至学館大)は、初日から練習に参加した。主将を務める梨紗子は「日本でのワールドカップだし、勝ちたいです。私自身にとって4回目のワールドカップですが、いいイメージがあります。前の選手が勝ってくれれば私もその勢いに乗れるし、もし負けてしまっても、自分で負けの流れを断ち切ろうと頑張れる。楽しいです。女子は国内に団体戦がないので、これが唯一の団体戦。楽しみたい」と言う。

コーチによる技術指導

 世界選手権の後、教育実習に行っていた友香子は、実習を至学館高校で行ったことで、期間中も練習に参加できた。「練習不足はない。ワールドカップは今年最後の大会なので頑張りたい」と話す。

 友香子も世界選手権では腕を取られて失点しているため、この日の練習は大きな意味を持った。「日本だったら切れるのに、外国選手はパワーが強かったりして切れないことがあります。モヤモヤしていましたが、コーチに教えてもらって、少しずつ分かってきました。世界選手権の反省を生かして、ワールドカップでいろいろ試してみたい」と意気込んでいる。

 ワールドカップ初出場となる72kg級の鏡優翔 (JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)は胸を踊らせている。「去年の高崎でのワールドカップは応援に行っていました。みんなのチームワークに感動しました。ふだんバチバチ試合している相手とも力を合わせて、みんなで喜びを分かち合って、楽しそうでした。そこに入りたい! と思っていたので、加われるのがうれしいです。貢献できるように頑張りたいと思います」と、今年6回目となる国際大会で、今年の成長を見せたいところ。

 ワールドカップは11月16日(土)~17日(日)、千葉県成田市の中台運動公園体育館で行われる。代表選手は15日に成田市のホテルへ移動。日本は2014年から5大会連続(2016年は実施なし)、通算11回目の優勝を目指す。








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