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2019.12.24

2022年ユース・オリンピックの実施スタイルは、2024・28年大会に影響しない…UWWラロビッチ会長が回答

UWWのネナド・ラロビッチ会長

 世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長は、2022年ユース・オリンピック(セネガル)で男子グレコローマンが除外されたことに関する本ウェブサイトの問い合わせに回答を寄せ、「2022年ユース・オリンピックの実施種目(スタイル)は、2024・28年大会、および以降の大会に影響するものではない」との見解を明らかにした。

 同会長は、2022年ユース・オリンピックのバスケットボールは、3人制のみが実施され、通常のバスケットボールは実施されない事実を指摘。「通常のバスケットボールがオリンピックから除外されると思いますか? そんなことは考えられないでしょう」と説明。男子グレコローマンがオリンピック種目から外される心配の必要はない、と伝えてきた。

アフリカでの砂上のレスリングで闘う砂川航祐氏(2015年4月22日の記事より、写真提供=在スーダン日本国大使館)

 国際オリンピック委員会(IOC)は、ユース・オリンピックへの関心と人気を高めることを求めており、今回、男子グレコローマンに変わってビーチを実施種目とするのは、セネガル開催という地域的な理由が大きな要因。セネガルはグレコローマンよりフリースタイルの方が盛んで、他に砂の上でやるアフリカン・レスリングも伝統スタイルとして実施されている(関連記事)。こうした背景により、グレコローマンではなく、ビーチが採用されたという。

 オリンピックの実施種目のすべてがユース・オリンピックで実施されているわけではなく、前述のバスケットボールのみならず、水泳、自転車、馬術、体操、バレーボールなどで、オリンピック種目であるがユース・オリンピックでは実施されない種目があることも指摘した。

 セネガル大会の後のユース・オリンピックでは、実施種目を入れ替えていくことも確認されている。したがって、男子グレコローマンが実施される場合もあれば、他のスタイル(グラップリング、パンクラチオン、女子クラシックなど)が採用される可能性にも言及した。

2018年「110選手」→2022年「180選手」は最大の増加数

 ラロビッチ会長はIOC理事として、2022年ユース・オリンピックでの実施競技決定の論議にも加わった。2018年ブエノスアイレス大会では15階級に「110選手」(男子60選手、女子50選手)だったレスリングの参加選手が、18階級に増えて各階級10選手による「180選手」(男女とも90選手)となったことは大きな前進と主張。

 70選手の増加は、あらゆる競技の中で最高の増加数であり、180選手は、格闘技の中では、柔道(128選手)、ボクシング、テコンドー(以上120選手)、空手(72選手)を上回る最大の選手数。全体でも33競技中6番目の多さとなる。

 2013年にレスリングがオリンピック競技からの除外危機を迎えた時、オリンピックの実施種目の選定に大きな力を持つIOCの理事会にレスリング関係者はいなかった。同会長は2015年にIOC委員になったあと、2018年2月にレスリング界から初めてIOC理事へ就任。昨年の世界選手権(ハンガリー)ではトーマス・バッハ会長を招待するなど、IOCとのつながりを強めている。







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