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2019.12.29

【2019年全日本選手権・特集】過去3戦全敗の土性沙羅に初白星、東京オリンピックに、あと1勝…女子68kg級・森川美和(日体大)


(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

土性沙羅を破った勢いで決勝も勝った森川美和(日体大)

 「成長著しい古市雅子(自衛隊)や階級を落としてオリンピック出場を狙う鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)が、けがに泣く絶対王者・土性沙羅(東新住建)をいかに脅かすか-」。

 大会前はそう見られていた女子68㎏級。本命や対抗が次々と敗れるという大混戦の中、伏兵の森川美和(日体大)が初優勝を遂げた。大学でふだん、田南部力コーチや伊調馨コーチの指導を受けているという20歳は、屈託ない笑顔とともに喜びを露(あらわ)にした。「全日本選手権で優勝したことはなかったので、素直にうれしい」

 森川にとって最も大きなヤマは、準決勝で実現した土性戦だろう。過去3度の対決では、いずれも土性がテクニカルフォール勝ち。今回も、巷では「土性有利」の声は大きかったが、森川は悔しさをバネに初めて土性超えを果たした。「自分は挑戦者の立場だったので、思い切りいこうと思いました。それが良かったんだと思います」

 決勝は、準決勝で古市を破った松雪成葉(至学館大)との一騎討ちになった。「彼女とは小学生の頃から闘っているので、何回やっているかわからない(苦笑)。高校の時だけでも10回以上は闘っていますね。普段は仲がよく一緒に遊びに行くこともあります。いいライバルという関係ですね」

 技術的には組み手のバリエーションが増え、田南部コーチから学んだ引き落としなど新たなテクニックを身につけたことが大きい。「土性選手には、力では絶対に勝てないと思っていました。上回っていたところ? スピードと柔軟な動きですかね。樋口黎選手から片足タックルを習うなど、男子と練習する機会もあったので、そういうところもプラスになったと思います」

プレーオフまでに「もっともっと自分を追い込みたい」

 練習場所や試合会場には、いつも伊調がいたことも見逃せない。昨年の全日本選手権、今年の全日本選抜選手権、そしてプレーオフにわたる伊調と川井梨紗子との激闘を、森川はアップパートナーとして間近で目撃した。

1ポイントをめぐる攻防を勝ち抜いた!

 「自分も馨さんのようになりたいと思い、今までよりずっと練習するようになりました。大学の同期も強いので、周囲には負けられないという気持ちもありますね」

 選手や指導者としてだけではなく、伊調は人としても尊敬できる存在だという。「馨さんは周りを見ることができて、ふだんは優しい。ただ、練習の時だけは厳しい。選手としては、あそこまで追い込める人はいないと思いました。自分はいつもふざけてばかりいるのでよく怒られます(苦笑)。見習うところしかないですね」

 来年2月のプレーオフで、東京オリンピック日本代表の座を土性と争う。森川は「それまでに、もっともっと自分を追い込みたい」とやる気をみなぎらせた。「次はそう簡単に勝たせてくれないと思います。今回も場外際で下がってしまい、守ってしまう場面があった。そういうところを修正しながら、自分が東京オリンピックに行けるようにしたい」

 伊調の遺伝子は東京で花開くか-。








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