2019年世界選手権代表／男子グレコローマン72kg級・井上智裕（FUJIOH）

男子グレコローマン72kg級・井上智裕（いのうえ・ともひろ）

《JWFデータベース》　《UWWデータベース》　《国際大会成績》

【生年月日（年齢）・出身地】1987年７月17日（32歳）、兵庫県

【出身クラブ・出身校】兵庫・育英高～日体大卒

【所属】FUJIOH

【身長】170cm

【成績】父・雅晴さんは日体大ＯＢ。小学生時代からレスリングに親しんだが、中学までは全国優勝などの成績は残せなかった。父のいる育英高へ進学し、2004・05年全国高校生グレコローマン選手権で連続優勝。この頃からグレコローマンで頭角を現した。

　日体大で2007年に世界ジュニア選手権に出場するも、やや伸び悩み、学生タイトルはなく終わった。卒業後、母校・育英高の教員へ。2011年の全日本選手権で３位に終わり、ロンドン・オリンピック出場の夢ならなかったことで、第一線からの引退も視野に入れた。

　しかし、2012年全日本選手権74kg級で優勝したことで選手活動を続行。教員を辞めてレスリングに専念できる環境を求めた。このあと階級区分変更があり、以前の66kg級でのリオデジャネイロ挑戦を決意。

　2015年全日本選手権66kg級で優勝し、今年３月のオリンピック・アジア予選で国際大会初の優勝を勝ち取るとともに、リオデジャネイロ代表を決めた。決勝は2012年ロンドン・オリンピック60kg級王者を破っての快挙。オリンピックでは5位入賞を果たした。

　その後も選手活動を続け、非オリンピック階級ながら72kg級で2017・18年全日本選手権で優勝。2018年に続いて2019年の世界選手権出場も決めた。