3.27～29アジア予選（中国・西安）が場所変更の可能性…UWWラロビッチ会長が言及

　世界レスリング連盟（UWW）のネナド・ラロビッチ会長は1月27日、フランスのAFP通信に対し、3月末に中国・西安で予定されている東京・オリンピック・アジア予選が、新型肺炎の流行のため同地での開催を中止する可能性に言及した。「私たちは状況の把握に努め、中国連邦および地方当局と密接に連絡を取り合っています。15日以内に決めます」としている。

　中国の国家体育総局が4月まですべてのスポーツ・イベントを中止・延期するという決定を下したという情報もあり、15日を待たずに同地での開催の中止が決まる場合もある。

　ラロビッチ会長は、カザフスタン、ウズベキスタン、韓国が代替開催の名乗りを上げていることも明らかにした。その場合でも、中国選手は大会前の一定期間、隔離して検査を受ける必要があると述べている。

　中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、中国で100人を超える死者が確認され、感染者は約4500人へ。近隣国にも広まりを見せている。

　なお、1月30日から米国領サモアで開催される予定だったオセアニア選手権は、はしかの流行により、中止となっている。