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2020.02.24

【2020年アジア選手権・特集】最終日・出場選手の声

(2020年2月23日、インド・ニューデリー)


 ■男子フリースタイル86kg級優勝・山田修太郎(山梨学院大=全日本選手権3位からの抜擢で殊勲の優勝)「アジア選手権に抜擢されて、正直、優勝どころかメダルも取れないだろう、と思っていました。優勝できてとてもうれしいです。準決勝が終わった後、ホテルに帰って、決勝の相手の映像を見ました。いろんな大会で上位に入っていて、とても強い選手と知り、胸を借りる気持ちで行きました。

 (準決勝では世界選手権2位のインド選手を撃破)世界2位と言っても、86kg級はイランの一番手のヤズダニ・チャラティとアメリカのデイビット・テイラーが群を抜いて強いので、それに比べたら自分はまだまだだなと思います。ここで満足しないようにしたい。今回は技術よりも、根性、我慢比べで勝ったようなもの。上に行くためには基本的な技術をもっと練習したいと思います」


 ■男子フリースタイル92kg級2位・大津拓馬(山梨学院大=山田修太郎の優勝に続けず銀メダル)「決勝の前半は結構計算通りだったんですけど、後半は自分のスタミナがなくて…。そこが敗因だったと思います。でも、今まではイラン選手相手に前半も持たなかった感じでした。自分の力がついてるかどうかは分からないですが、差は思ったほどは感じなかったです。

 午後は日本チームが一人も負けてなかったので、『流れがきてるぞ』と自分に言い聞かせていましたが、全然思い通りには行かなかったです。スタミナと、パワー不足です。技の出し方とかレパートリーも全然ないので、そういうところも身につけていかないと世界では全然勝てないし、日本でも結構厳しい闘いになってくると思う」


 ■男子フリースタイル61kg級3位・榊流斗(山梨学院大=初のシニア国際大会で銅メダル)「(山梨学院大の)先輩たちがメダルを取っていて、自分だけメダルを取らないわけにはいかないなって思いました。3位決定戦はしっかりメダルを取ろう、という気持ちで挑むことができました。弱い相手じゃないので、泥試合になっても、勝ちだけを追求しようと思った。結果的には良かった。

 準決勝は、雑になってしまった部分とか、自分のミスを感じたので、そういうところを追求したらもっと確実に勝てるんじゃないかと思いました。(東京オリンピックの後は)階級区分変更があるかもしれないので、それも視野に入れて、もっと体づくりをしないといけないと思いました。(乙黒拓斗と同じ階級になる?)もしかしたらなるかもしれませんが、実力的にも練習面でも全然かなわない。お手本にさせてもらって頑張っていこうかと思います」


 ■男子フリースタイル74kg級・高谷大地(自衛隊=準決勝で世界5位のカザフスタン選手に敗れるも、銅メダルは確保)「入賞を目標に掲げていたので、それは達成できてよかったと思います。(決勝開始直後のがぶり返しの4失点は)腕だけで吹っ飛ばされちゃって…。変に守って崩れるのも嫌だなと思って、ここは返っておこうと思ったら4失点。74kg級として、力と体重が追いついてないことを感じました。準決勝の時は、力負けはしていないなと思いましたが、自分が苦手なレスリングを徹底してやってこられた。これまでカザフスタン選手に負けることが多くて、情報戦で負けてるのかもしれない。

 今後も、74kg級でレスリングを楽しみながら、周りの人にも楽しんでもらえ、その中で結果がついてくることを目標にしてやっていきます。(兄・惣亮からは)体の使い方とか教えてもらったりしています。準決勝でそれが生かされなかったのは残念です。(兄の)アジア予選に向け、今回の経験を持ち帰って兄に伝えたいと思います」


 ■男子フリースタイル125kg級・ 田中哲矢(自衛隊=豪快なジャーマンスープレックス=バック投げ=を受けて完敗)「アジア予選につなげるため、世界の感覚をイメージして臨みました。前半は自分の思うような動きができましたが、相手の間合いというか距離になった時、タックルに入られた感じです。一瞬の隙も作ったら、海外だったらやられることを感じました。常に攻めていないとならない。(海外の選手には)そこから一気に持っていくパワーとか瞬発力とかがあります。

 (ジャーマンスープレックスについて)日本では、あの体勢からあの技をかけてくる選手はいないけど、海外では当たりまえにあることを思い知りました。これが予選前でよかった。予選に向けて、日本にオレグ(ボルチン=カザフスタン、ブシロード)が練習に来てくれるそうなので、パワーとかタックルとかを練習していきたいです」







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