きょう、男子フリースタイル74kg級と女子68kg級でオリンピック代表が内定（SNSで生中継予定）

約2ヶ月半ぶりの再戦となる土性沙羅（左）と森川美和

　東京オリンピックの代表枠を獲得しながら、代表が内定していない男子フリースタイル74kg級と女子68kg級の代表決定プレーオフが、きょう8日午後0時30分から東京・味の素トレーニングセンターで行われ、オリンピック代表が内定する。ともに、昨年の世界選手権（カザフスタン）で5位に入った選手が全日本選手権で優勝を逃したため、優勝した選手とのプレーオフに臨む。

　男子フリースタイル74kg級は、奥井眞生（自衛隊）が世界選手権初出場で5位に入賞したものの、全日本選手権では初戦敗退の不覚。優勝したのは2018年に70kg級で世界選手権（ハンガリー）に出場した乙黒圭祐（自衛隊）。昨年の全日本選抜選手権から74kg級で闘い、階級アップを乗り越えてこの階級の全日本チャンピオンに輝いた。

　ふだんは同じ場所で練習している両者だが、乙黒の74kg級のキャリアが1年ないこともあり、初対戦となる。

　女子68kg級は、2016年リオデジャネイロ・オリンピック69kg級優勝の土性沙羅（東新住建）が、手術によるブランクを乗り越えて出場した昨年の世界選手権で5位へ。全日本選手権は準決勝で森川美和（日体大）に敗れ、森川が優勝した。約2ヶ月半ぶりの再戦となる。

　過去の対戦成績は、土性が3勝1敗とリードしているが、いずれも森川が高校時代の対戦。大学進学後は、森川が勝った昨年の全日本選手権での対戦のみ。（下記参照）

　試合は、新型コロナウィルスの感染拡大を避けるため、応援をご遠慮願い、最小限の人数で行われ、下記のInstagramとTwitterで生配信する（当日のインターネット環境などにより、生配信では鮮明な映像をお送りできない場合もありますことをご了承ください）

《Instagram》
https://www.instagram.com/japanwrestling/

《Twitter》
https://mobile.twitter.com/japanwrestling

	奥井眞生（おくい・まお＝自衛隊）
	1995年９月８日生まれ、24歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山工高～国士舘大卒。熊野路ジュニア時代の2010年に全国中学生選手権優勝。和歌山工高時代は2012年インターハイ優勝のほか、国体グレコローマンで3連覇。国士舘大では2014年に1年生で両スタイルの全日本学生選手権を制した。2016年に全日本選抜選手権で優勝。2018年は世界大学選手権2位などの成績を残した。2019年世界選手権は５位。
	乙黒圭祐（おとぐろ・けいすけ＝自衛隊）
	1996年11月16日生まれ、23歳。山梨県出身。ＪＯＣエリートアカデミー／東京・帝京高～山梨学院大卒。176cm。2012年にインターハイ優勝。山梨学院大へ進み、2015年全日本学生選手権61kg級優勝を経て、全日本選手権で初優勝。65kg級へ上げて2016年全日本選手権は3位へ。2017年は同級で国体を制し、70kg級で全日本選手権優勝。2018年に世界選手権に出場した。2019年から74kg級へ。
	土性沙羅（どしょう・さら＝東新住建）
	1994年10月17日生まれ、25歳。三重県出身。愛知・至学館高～至学館大卒。159cm。2011年に全日本選手権67kg級で優勝。2013年に世界選手権67kg級に初出場して３位。以後、69kg級で2014年２位、2015年３位。2016年はアジア選手権で勝ったあと、リオデジャネイロ・オリンピックも制した。2017年も世界選手権で優勝。2018年は肩の手術で戦線離脱したあと、全日本選手権で優勝。2019年世界選手権は５位。
	森川美和（もりかわ・みわ＝日体大）
	1999年７月22日生まれ、20歳。静岡県出身。東京・安部学院高卒。164cm。2014年全国中学生選手権を経て、2015～17年インターハイ３連覇。この間の2016年世界カデット選手権65kg級２位など国際舞台でも活躍。日体大へ進み、68kg級で2018年全日本学生選手権優勝、U23世界選手権２位など飛躍。2019年、62kg級に下げたが振るわず、65kg級で世界ジュニア選手権優勝。68kg級に戻して全日本選手権初優勝。