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2020.03.19

東京オリンピック出場枠獲得状況(2)/女子62・68・76kg級

 東京オリンピックのパンアメリカン予選が終了した。残る3地区と世界最終予選の期日と場所が宙に浮いた状態だが、現段階での各階級の出場枠獲得状況と、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


女子62kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Tynybekova, Aisuluu A(キルギス)
Yusein, Taybe Mustafa(ブルガリア)
川井友香子(日本)
Johansson, Henna Katarina(スウェーデン)
Sastin, Marianna(ハンガリー)
Rim, Jong-Sim(北朝鮮)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Nunes de Oliveira, Lais(ブラジル)
Miracle, Kayla-Colleen Kiyoko(米国)

《残る強豪選手》

世界選手権では川井友香子に敗れたが、実力十分のユリア・トカチ(ウクライナ)

 欧州からは、世界一に輝いたこともあるユリア・トカチ(ウクライナ)が欧州選手権を制して好調。2016年リオデジャネイロ・オリンピック5位で欧州選手権2位のインナ・トラズコワ(ロシア)、ランキング6位のマリアナ・チェルディバラ・エサヌ(モルドバ)らが予選を勝ち上がるか。

 アジアでは中国が出場枠を取っていない。昨年の世界選手権代表のルオ・シアオフアン、今年1月の「マテオ・ペリコネ国際大会」(イタリア)に出場したシア・ロンらが出場枠を獲得する可能性が高いだろう。

 アフリカからは、2016年リオデジャネイロ・オリンピックでアフリカ女子初のメダリストとなったマルワ・アムリ(チュニジア)が2月のアフリカ選手権で優勝。オリンピック連続出場を目指す。

 パンアメリカンは、予選でブラジルと米国が順当に出場枠を獲得した。昨年のパンアメリカン大会2位でオリンピック4大会連続出場を目指すジャクリネ・レンテリア・カスティーヨ(コロンビア)は7選手中6位の不振。34歳のベテランが世界最終予選で意地を出せるか。

Tkach, Yulia / Trazhukova, Inna / Cherdivara-Esanu, Mariana / Luo, Xiaojuan / Long, Jia / Amri, Marwa/ Renteria Castillo, Jackeline


女子68kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Mensah-Stock, Tamyra Mariama(米国)
Fransson, Jenny Eva Maria(スウェーデン)
Soronzonbold, Battsetseg(モンゴル)
Schell, Anna Carmen(ドイツ)
Cherkasova, Alla(ウクライナ)
土性沙羅(日本)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Lappage, Danielle Suzanne(カナダ)
Sanchez Rodriguez, Yudaris(キューバ)

《残る強豪選手》

 欧州では、昨年の世界ジュニア選手権3位のカヌム・ベリエワ(ロシア)が、今年の「ヤリギン国際大会」(ロシア)と欧州選手権を制す急成長を見せ、出場枠獲得戦線に浮上するだろう。ロシアからは昨年の欧州大会2位のアナスタシア・ブラチコワの可能性もある。

躍進インドの旗頭となるか、アジア・チャンピオンに輝いたディブヤ・カクラン(インド)

 63kg級で2016年リオデジャネイロ・オリンピック出場のアナスタシア・グリゴルイェバ(ラトビア)は、昨年の欧州大会でこの階級を制覇。世界選手権では上位入賞を逃したが、新階級に慣れた今年はどうか。

 アジアからは、2018年アジア大会優勝のゾウ・フェン(周鳳=中国)と今年のアジア選手権優勝のディブヤ・カクラン(インド)が出場枠獲得の候補選手。ゾウ・フェンは1月に世界チャンピオンのタミラ・メンサストック(米国)を破る強さを見せた。昨年の世界ジュニア選手権2位のメーリム・ジュマナザロワ(キルギス)が出場枠獲得戦線に浮上するか。

 アフリカからは、昨年の世界選手権7位のブレッシング・オボルデュデュ(ナイジェリア)がアフリカ選手権を制するなどでランキング2位へ浮上。順調にいけば出場枠を手中にするだろう。アフリカ選手権2位のアンタ・サムボウ(セネガル)も「2位以内」という条件をクリアできる実力者だ。

 パンアメリカンは、世界チャンピオン(タミラ・メンサストック=米国)を含めて、実力者の3人が出場枠を取った。ベネズエラやメキシコなどから、さらに1人が加われるか。

Velieva, Khanum / Bratchikova, Anastasia / Grigorjeva, Anastasija /  Zhou, Feng / Kakran, Divya / Zhumanazarova, Meerim / Oborududu, Blessing / Sambou, Anta


女子76kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手
Gray, Adeline Maria(米国)
皆川博恵(日本)
Rotter Focken, Aline(ドイツ)
Mae, Epp(エストニア)
Zhou, Qian(中国)
Syzdykova, Elmira(カザフスタン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Wiebe, Erica Elizabeth(カナダ)
da Silva Ferreira, Aline(ブラジル)

《残る強豪選手》

予選以上に国内での熾烈な争いが待つ(?)ナタリア・ボロビエワ(ロシア)

 2月の欧州選手権では、72kg級でナタリア・ボロビエワ(2019年世界選手権優勝)、76kg級でエカテリナ・ブキナのロシア選手が優勝。延期が決まる前の欧州予選のエントリーはブキナだった。ブキナが出場枠を獲得する可能性は十分だが、その後のロシア国内での争いを考えると、オリンピックのマットに立つ選手は読めない状況。

 2017年世界選手権75kg級優勝のヤセミン・アダー(トルコ)は、欧州選手権決勝でブキナに3-4の惜敗。実力は十分にキープしている。同選手権は5位だったバシリサ・マルザリウク(ベラルーシ)は昨年の欧州大会優勝の実力者。出場枠を手にする可能性はある。

 アジアは日本、中国、カザフスタンの3ヶ国が出場枠を取っており、強豪はそろった感がある。2017年世界ジュニア選手権72kg級優勝で2月のアジア選手権決勝で皆川に敗れたアイペリ・メデトキジ(キルギス)が加われるか。

 アフリカからは、昨年のアフリカ選手権とアフリカ大会を制したブレッシング・ジョイ・オンイェブチ(ナイジェリア)、今年のアフリカ選手権でオンイェブチを破って優勝したサマー・アメー・イブラヒム・ハムザ(エジプト)らが出場枠を取る可能性が十分。

 パンアメリカンからは米国、カナダ、ブラジルが順当に出場枠を獲得。世界最終予選で、2018年ユース・オリンピックや昨年のジュニアとU23の世界選手権を制したミライヒス・デラカリダド・マリン・ポトリヘ(キューバ)が加われるか。

Vorobieva, Natalya / Bukina, Ekaterina / Adar, Yasemin / Marzaliuk, Vasilisa / Medet Kyzy, Aiperi / Onyebuchi, Blessing Joy / Hamza, Samar Amer Ibrahim / Marin Potrille, Milaihys de la Caridad







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